2011-05-14

みやぎ生協の震災対応

 新幹線が復旧したので、5月11日、12日と宮城県を訪ねた。もっと滞在したいと思いホテルを探したが、なぜか仙台市内はどこも満杯。やっと11日だけあったので、いやいやながら右翼のアパ系列のホテルを使った。
 11日は八乙女にある「みやぎ生協」の本部へ。事務所は天井が落ちるなど、ひどい状態になっていた。宮本専務に話を聞き、関連する資料をいくつももらった。職員で14名が死亡し、まだ2人が行方不明とのこと。80億円ほどの損害になるようで、内部留保を一気に崩しても足りず、経営は大変になりそうだがリストラもせずに頑張るとのこと。
 12日は、みやぎ生協労組の赤松委員長が、支援物資を石巻経由で気仙沼に届けるとのことで、その車に同乗させてもらった。被災地をテレビでは何度も観ていたが、実際にその場に立つと、臭いもあるしホコリもあってより大変さが実感できた。建物の基礎だけ残して瓦礫と化した街や村を、ただ言葉もなく呆然とながめていた。
 石巻の蛇田店の伊藤店長に話を聞いた。停電でレジを使うことができなかったが、組合員の暮らしを支援するため、商品は100円と300円にして店頭で販売を続けた。その頃1個398のキャベツを300円にして販売していたら、近くのあるスーパーでは500円で売ったとのこと。するとそのスーパーの客から、「生協は300円なのに、便乗値上げだ」と抗議の声が店やツイッターで流れたとのこと。さすが生協であるし、そうした店長がいるとは頼もしいかぎりだ。ぜひこれからも生協らしく、組合員や地域を大切にする目線で頑張って欲しい。

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