2011-05-15

青年劇場「族譜」を観て

 5月13日の2時から、吉祥寺の前進座において青年劇場の「族譜」があり出掛けた。梶山季之原作でジェームス三木脚本・演出である。この劇にも出ている女優の上甲まち子さんから、父米太郎さんのことを書くためにも、ぜひ観た方がいいとのことであったので楽しみにしていた。1940年(昭和15年)の植民地であった朝鮮のある地方を舞台に、日本政府による創始改名によって引き起こされる悲劇を演じていた。700年もの一族の伝統をもつ地主のソルジニョンは、姓を変えることに強く反対するが、孫たちにも被害が及ぶとして改名し、その日に井戸で自殺する。フィクションではあるが、こんなことがいくつもあったことだろう。期待したとおりの劇であった。
 かつての帝国主義時代の傲慢さは、放射能の高い汚染水を「低濃度」と称して公海に垂れ流している今の為政者にも、私には重なって見えた。
 来週にはソウルを訪ね、韓国のボランティアグループの人たちと2年ぶりの交流をし、

上甲米太郎さんが2年間も投獄されていた西大門刑務所もまた見てくる予定。

0 件のコメント:

コメントを投稿