2011-05-25

ソウルの旅

 5月23日から25日までソウルを訪ね、高橋公純さんのお寺の一室で今回もやっかいになった。羽田から2時間で着き、時差もないので気楽に飛ぶことができる。韓国にホームステイして韓国語を勉強したいという知人がいて、その紹介をしたこともあって挨拶に訪ねたことと、いずれまとめる予定の上甲米太郎さんに関す資料集めが目的であった。
 ソウルにはかつて日本が、朝鮮を植民地にしていたときの資料館がいくつもある。その一つが西大門刑務所で、独立運動の闘士を投獄し、さらには虐殺もした場所がある。5年前に訪ねたときは、日本人が竹ベラを朝鮮人の爪に突き刺しているロウ人形があったが、それは無くなり机の上に血に染まった竹ベラが置いてあった。ここに治安維持法違反の罪で、小学校において教員の勉強会を組織しようとしていた上甲米太郎さんたちが投獄され、丸2年間服役していた。その当時の食事や日課などについて、事務所で聞き取りができた。
 伊藤博文を義によって殺害した安重根(アンジュウグン)の記念館も、当時の日本と朝鮮の関係を知るのに貴重な場所であった。韓国では国民的英雄であり、処刑されるまでの40日間で200本の達筆な書をしたためており、そのいくつかが展示してあった。処刑される5分まえに書いたものもあり、あらためて凄い人物だったことがわかる。
 韓流のブームはいいが、どれだけの日本人がこうした場所に足を運んでいるだろうか。ぜひ観て、かつて何があったのか知って


ほしいものだが。

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