2013-04-01

「原発災害と生物・人・地域社会」シンポジウム

 3月30日(土)の10時から夕方まで東大農学部にてタイトルのシンポがあり参加した。上野駅から東大へ向かうため横切った上野公園は桜が満開で、朝から花見客で賑わっていた。熱気にあふれた東大の会場では、福島第一原発からの放射能汚染による現地の生物への影響について興味深いデータがいくつかあった。猿や蝶や鶯などで、明らかな影響が出ており、これらがいずれ形を変えて人間にも出てくるのではないかと心配だ。福島県飯館村の住民3名からの貴重な報告もあった。どうにかして前向きに生きていこうとされているが、仕事や住まいなどいくつもの課題があり困っていることがよくわかった。その一人は、放射能の情報がまったくない中で2カ月も放置されたことに対しての憤りを話していた。南相馬の親類の家族が、わざわざ線量の高い飯館村に避難してきて、一緒に2カ月も生活し、この結果として20mSvもの放射能を浴びたとのことであった。とんでもない被曝量で、すぐに正確な汚染情報を流していれば、こんなことには決してなっていない。政府の怠慢の何ものでもない。

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