2013-04-22

「合唱団この灯」20周年演奏会

 4月21日の午後に、錦糸町にある「すみだトリフォニーホール」の大ホールで、「合唱団この灯」の20周年演奏会があり、歌っている東大生協OGの知人がいて妻と足を運んだ。1000人ほど入る大ホールがほぼ満席で驚いた。「浜辺の歌」で始まり、荒木栄の「仲間の歌」や「百万本のバラ」などもあった。「浜辺の歌」を聞くと、100歳で亡くなった新藤兼人さんの自伝でもある映画「愛妻物語」を想い出す。
 休憩の後は、カンタータ「この灯を永久に」より、「3 祖母キクの独唱」と「10合唱」があった。「この灯」とは広島で燃えていた原爆の火であり、それを祖母からもらった懐炉で九州にまで運んだ山本達雄さんをテーマにした組曲である。キクさんに会ったことはないが、山本達雄さんには生前に九州の星野村で会ったことがあり、当時を想い出しながら聞かせてもらった。
 特別出演で、福島県立いわき海星高校生によって、太鼓と鐘を打ちつつ震災の犠牲者にも捧げる鎮魂の
「じゃんがら念仏踊り」があった。
 「3.11に心寄せて」では、「私がそだった町」、「ふるさとは、今」、「ぼく外で遊びたいなあ〜」、「ぼくはわたしは生きる」、「雲に人間を殺させるな」と続いた。どれも新しい歌で始めて聞いた。それぞれ3・11の犠牲者や避難者に心を寄せたいい歌である。「ぼく外で遊びたいなあ〜」を歌ったのは、地元の「すみだ どんぐり森モリモリーズ」の親子約100名で、放射能汚染で外遊びのできない福島の子どもたちの気持ちを伝えていた。
 最後は出場者全員が、会場の参加者と一緒に「故郷」を歌って終えた。いい時間を過ごすことができた。

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