2013-05-25

韓国の旅2

 5月23日にソウル特別市にあるホ・ジュン博物館を訪ねた。私はまったく知らない人であったが、韓国ドラマで日本でも放映され熱心なファンもいるようだ。1610年に東医宝鑑という本をまとめるなど、薬草や鍼灸などによって人々の健康を守る活動の総合的な体系を作った人である。
 薬草といっても、野山に行けばどこにでも生えているような草花から、樹木の皮、根、金属、石、玉などにも及び、それも中国の翻訳だけでなく、あくまでも韓国の現状に合わせて調査して効能のあったものを編集しているから凄い。朝鮮は中国の文化が日本に渡ってくる途中の地域程度の認識しかしない人もいるが、独自の高度な文化を形成していることがこの一例からもわかる。
 食事にもそうした独自の健康を守る考えは活かされ、夜に食べた豆腐専門店では、味の濃い寄せ豆腐だけでなく、黒ごまで灰色になった豆腐や、人参で黄色になった豆腐などもあって美味しくいただいた。なお火を通していないマッコリ酒も味が良くて、2リットルほどの陶器の容器で出てきたマッコリでも上質のトントン酒を飲み干した頃は、ほぼ出来上がってしまいフラフラになって帰った。いくら体の良いものでも、量は限度がある。

0 件のコメント:

コメントを投稿