2014-08-12

広島を散策

 8月4日の午後に久しぶりの広島へ空路で入った。いつものように猛暑の広島をイメージしていたが、今年は台風の影響で雨は降るは雷は鳴るはで趣きはすっかり異なっていた。
 4日(月) ホテルに生協の知人が迎え来てくれて、魚とお酒の美味しい小料理屋で再会を祝った。以前と同じく元気そうであったが、聞くと癌の手術をして療養中とのこと。さらには手術が成功してホッとしたのに、今度は被爆二世の旦那が癌の手術をした。旦那さんの兄弟2人と被爆した父親が現在癌の治療中とのことで、あらためて原爆の被害は今も続いていることを実感した。
 5日(火) 小雨の中で朝から市内を散策し、途中で以前に植えたWMCAの建物の前で被爆ハマユウに再会した。平和大橋の下の元安川にも行き、今回の目的の1つである原爆瓦を探した。丸焦げになった瓦はいくつもあるが、放射能を浴びた表面に凸凹のあるものはない。やっと原爆ドームの前の河原で1つ見つけた。
 午後からは生協の「虹のステージ」へ参加。全国から1200名が集まり交流した。会場のいくつものブースには、復興をすすめる福島と宮城もあり、ありがたいことに私の本をそれぞれに置いてあったので顔見知りに薦めた。4時半からは、全国の生協九条の会の交流会へ参加し、各地の取り組みを知ることができた。会場で福岡県連の専務に会い、夕方から美酒を交わしつつ11月の講演について打ち合わせをした。
 6日(水) 雨の中を平和公園の式典に向かう。途中で菊の花を受け取り、会場では座ることができず少し濡れながら立っていた。雨雲に鐘の音が響いた。公園を横切り原爆ドームへ行ったときは、ちょうど雨もあがり今回の目的でもあるスケッチを2枚した。
 1時に県連を訪ねて高田専務とお好み焼きの昼飯を食べ、しばし意見交換。生協以外とのネットワークも活かし有意義な取り組みをしている。3時半からNPO主催の集会に参加し、各地で核に反対している情報を得ることができた。
 7日(木) はまゆうが校花になっている市立井口中学の瀧口先生とロビーで会う。何と放送部員の3人の女の子もマイク持参で同席し、私のインタビューをして「はまゆう」をテーマに8分のビデオにしたいとのこと。「私に協力できることであれば喜んで」と、平和大通りのベンチに座り、被爆ハマユウの歴史や私の願いなどを30分ほど話させてもらった。
 昼の飛行場へ向かう頃には、照りつく太陽が見送ってくれた。

*後日談 広島の一人旅を満喫するこはできたが、完治してない膝には少し負担になったようで、帰宅した後はすぐ横になって熟睡してしまった。