以前から一度は水俣市を訪ねたいと考えていた。ある友人が訪問して前向きに頑張っている生産者を訪ねると聞き、ちょうど日程も空いていたので同行させてもらった。10月10日の早朝便で羽田から福岡経由で水俣に入り、11日の最終便で帰ってくる強行軍であった。
短い時間ではあったが、いろいろな方に会って現場を見させてもらいつつこだわりを聞かせてもらい勉強になった。
①水俣市環境モデル都市推進課
水俣病の発生を止めた後で、汚染した海の一部を埋め立て、さらには環境教育などを
し、ハードとソフトの両面で取り組んでいることを聞かせてもらい、関連する資料をいくつも入
手した。
②ちりめん作り
地下水が海で湧いている美しい入り江を訪ね、漁師さんの杉本さんから話を聞いた。案 内してくれた小さな港には、のぞくといくつものウニが見えた。採ってきたちりめんを独自に 加工する工場も運営している。
③柑橘作り
山の斜面は甘夏の産地でもあり、無農薬で他の柑橘類を含めて育てている。
④紅茶作り
500mの山間部で天野さん親子が無農薬の「天の製茶園」を営んでおり、訪ねて話を
聞いた。加工・販売までの六次産業だけでなく、さらには市内で専用の喫茶店も経営して提
供しているから凄い。
⑤生協水光社を訪ね
生協で水俣といえば水光社である。吉永理事長から歴史や生協くまもとになってからの動
きなどを聞いた。
⑥モンヴェール農山
(有)農山畜産が経営するレストランで、森林の中の40haという広大な敷地にあり、3
00頭の養豚と、その豚肉の加工や販売も親子でしている。
⑦NPOばらん家(ち)
休耕田を使い20人近い障害者が砂糖きびを栽培し、それを加工して販売している。そこ
の松原理事長に、作業所でこだわりなどを聞かせてもらった。
まだ終わっていない水俣病を、ぜひ最後の1人までしっかりと救済してほしい。と同時に、新しい水俣を再生させるための動きはいくつも出ており、そちらも応援したい。
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