2014-10-27

NGOのJEN20周年に参加して

10月26日の午後から新木場駅近くの材木会館において、JEN(Japn Emergency NGO)の20周年があり参加した。2000年に「JEN 旧ユーゴと歩んだ2000日」(佼成出版社)を出させてもらい、それからの長い付き合いである。執筆は、当時の旬報社の柳沢明朗社長から、JENの代表であった「金八先生」などで有名な脚本家の小山内美恵子さんに紹介があり実現した。10日間ほど現地へ入り、まだ内戦の傷跡がいたる所に残る場での取材をさせてもらった想い出の深い本である。会場に飾ってあるコソボなどの写真を見つつ、当時を思い出した。
 当時、旧ユーゴで頑張っていた木山啓子さんが、今は事務局長として全体を管理している。
 式典は、第一部でJEN20年の歩みを木山さんが報告した。20年間で世界中の22の地域で1000万人に貢献したというから凄い。旧ユーゴだけでなく、パキスタン、スリランカ、インドネシア、ハイチ、ミャンマー、アフガニスタン、南スーダン、さらには新潟や石巻でも活動している。後で木山さんに、「ここまで活動を広げて凄いけど、マネジメントは大丈夫 ?」と聞くと、人材開発プロジェクトを完成させるなどし、以前に比べると力量を上げてきたとのこと。結婚をして子どもを育てているスタッフも増えたそうで、喜ぶべきことである。ただし、現状が精一杯ですとのことであった。
 第二部のシンポジウムでは、まず文化人類学者の竹村真一さんから、「触れる地球からみる紛争地と気候変動の関係」でデジタル地球儀を使いながらの面白い話があり、その後でパネルディスカッション「今、私たちにできること」が夕方まで続いた。地球規模での捉え方で参考になった。
 5時からの第三部は懇親会で、ビールやワインを片手に80名ほどが和やかに交流した。小山内美恵子さんも来ていて、マイクを握って挨拶をした。以前に比べるとゲッソリと痩せていたが、話し出すと前のままの熱い語りであった。舞台で軽音楽が演奏になると、杖で体を支えたまま踊っていた。今もカンボジアに学校を作る活動を続けているそうで、やはり凄い情熱を持った
女性である。いつまでもお元気で。

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