2014-11-18

ネパールの旅3

 3回目のネパールの旅で、はじめてお釈迦様の誕生地であるルンビニを訪ねた。カトマンズの空港から小型のプロペラ機で25分の地にある。延々と2時間ほど空港で待たされてしまったが、上空では7000m級の白い山脈をくっきりと見ることができ圧巻であった。
 ルンビニの周辺には、お釈迦様が幼年期をすごした遺跡がいくつもあり、まず王子時代を過ごしたカピラバストウ城跡で、出家のために通ったという東門を見た。ただし、建物はまったく形をなくし、土台にあった赤レンガのみである。
 広大なルンビニ園の中心は、お釈迦様が産まれた場所で世界遺産となり、お母さんが出産時に使ったという池や、大きな菩提樹もあり、他には日本を含め世界15か国の22寺院が点在する。
 お釈迦様が完成させた仏教は、日本でも広く普及しているが、どうもその教えが私には今ひとつ分からない。昨年、義父が他界したとき戒名代として、「安くしました」と言いつつ70万円もとられたこともあり、葬式仏教と揶揄される日本の仏教には抵抗がないわけではない。
 しかし、2600年も続く仏教の本質は、何か学ぶに値するものがありそうで、いろいろ出発前からにわか勉強をしてみた。すると宗教の1つの仏教に区分されるが、他のキリスト教などとは本質的に異なり、絶対的な神など存在せず、あらゆる物事には原因があり、それを各自が取り除くことを呼びかけている。宗教を意味するReligionは、Re=再び、ligion=結びつけることで、神と人を再び結びつけることであり、キリスト教やイスラム教などがそうである。しかし、神を否定する仏教では、因果関係を見極めて、各自が考えて幸福になる道を歩むように促している。
 どうもかなり仏教を誤解してきたようで、人間の成長にとって大切なことを説く原始
仏教について、その本質をこれからも追いかけていきたいものだ。
 写真はルンビニ園の中心にある池と菩提樹。
 

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