2015-06-26

沖縄のミニ旅1 高江、辺野古

 6月22日から25日まで、久しぶりの沖縄を訪ねた。辺野古などの情報は断片的に流れてくるが、現地の動きを知るには足を運ぶことが一番である。
 沖縄の知人にお願いし、23日のまる1日を車で案内してもらった。9時半に首里駅で待ち合わせ、一路北上して名護市経由で高江へ。4年ほど前に市議選の応援で、汗をふきつつジュゴンを守る候補者の名前を連呼した町である。シャッターの降りた店が増えているような気がした。昼に高江へ入り、フェンス前のテントにいる2人にあいさつして話を聞いた。7月からヘリパットの工事が再開されるとのことで、今は静かだが注意して監視しているそうだ。基地との境界線に沿って近くの高台に登り、あたりの米軍基地を眺めた。どこまでも密林が続き、かすかに見える鉄柱が米軍基地である印であった。以前に観た映画「標的の村」で、反対運動の動きをていねいに紹介している。
 「本土にある米軍基地を全て合わせた面積が、ここの広さです」
 思わず「えっ!」と驚いて、広大な山々をあらためて眺めた。資料のDVDを購入する。
 高江から1時間ほどで辺野古へ着いた。大浦湾の対岸から見ると、立入禁止の赤いブイが海面にズラッと並び、その広さに驚いた。
 辺野古の海岸ふちにあるテントを訪ね、以前の取材で顔見知りになっている女性にあいさつする。以前に私も乗ったカヌーや舟がないので聞くと、基地建設へ抗議する場に効率よく行くため、対岸の二見へ車で運んでいるとのこと。反対行動へのいやがらせが激しく、平気で舟をぶつけてくるので、けが人の手当や舟の修理などで大変とのことであった。
 キャンプ・シュワブの基地は、海岸において以前は有刺鉄線を張っていたが、今は高いフェンスを造っている。戦車のような水陸両用艇が演習をしており、轟音とともに何台もサンゴ礁を傷つけながら上陸訓練をしていた。
 基地正面のゲート前には、細長い大きなテント村ができ、沖縄はもちろんのこと全国各地から集まった100人ほどが座っていた。決意表明などの他に自作の反戦歌を紹介している人もいた。
 以前に訪ねたときは数名であったが、これだけの人が連日のように集まっている。一般の会社などからも、連日のように支援物資が届いている。今ある米軍基地は、全て暴力によってアメリカ政府が土地を奪って造った。今回の辺野古は、日本政府が血税を使って基地を造り、寄贈しようとしている。これを通せば、平和憲法が骨抜きになる。沖縄の人だけでなく、日本人全員にかかる大問題である。


 

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