2015-06-27

沖縄のミニ旅2 不屈館、国際平和研究所

 24日は、いくつかの資料館などを徒歩で訪ねた。朝からこの日も日差しが強く、帽子とサングラスをかけて出かけた。ゆっくり歩くだけで汗がにじんでくる。最初に向かったのは、できたばかりの不屈館。瀬長亀次郎さんと民衆資料館であり、瀬長さんの次女である館長の千尋さんにも会い、たくさんの資料を観させてもらった。ご主人が以前に生協で働いていたこともあり、数年前に沖縄で懇談させてもらった方である。都内であった6・13の安保法案反対の集会で、瀬長さんの口ぐせであった「道理と正義は我々にある」と檀上から話していた人がいて、今にもカメさんは生きていることを実感できた。
 2時間ほど滞在してから不屈館を出て、次の沖縄国際平和研究所に向かった。途中の海岸淵で小高い丘があり登ると、いくつもの記念碑があり、それぞれに合掌しつつ碑文を読んだ。その一つが写真の「海鳴りの像」で、70年まえの戦争において海で亡くなった沖縄県民3405人を祭っていた。学童疎開の対馬丸は知っていたが、それ以外にも26隻が犠牲になったとのことで驚いた。他にも戦時下で新聞を守るために殺された方の碑などもあり、どれだけたくさんの人が非業の死をされたのか改めて知った。
 国際平和研究所は、昨晩、知人の車から場所は教えてもらっていたが、なにせ夜だったのでよく分からず探し回った。やっと辿り着いた研究所は、1675点の写真で沖縄戦、ホロコースト、戦後沖縄について鋭い投げかけをしていて勉強になった。沖縄を日本だけでなく、ナチスのユダヤ人虐殺などと対比しつつ、国際的な視点で考えるヒントを投げかけている。不屈館と同様にさほど大きくはないが、民間の力で貴重な資料を通して沖縄や日本社会の在り方に対する発信をしている。
 県庁近くにある那覇市歴史博物館も訪ね、「戦後70周年記念展沖縄戦」を観たが、こちらはポリシーの弱い
平面的な展示で30分ほどで出た。
 

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