2016-09-05

日本科学者会議21総学に参加1  TPPと被災地の農を考える

 9月2日から4日まで、暑い京都の龍谷大学にて日本科学者会議21総学があり出かけた。メインタイトルは「科学と社会との緊張関係―現代社会が求める科学者の社会的責任ー」で、総論を受けて平和や環境や災害など30の分科会があった。私は3日の午後に開催のB-1分科会「食と農の政策科学 食と農水を考える」の責任者と同時に報告者も兼ね、他の3人の報告と一緒にそれぞれ30分間話した。
 報告のタイトルは「TPPと被災地の農を考える」で、TPPの概要に触れて、農や食だけでなく主権を侵して多国籍企業や銀行に富を集中させ、社会の構造を悪化させる危険性がたぶんにあると触れた。またマスコミにはいっさい登場しないが、2013年からサービス分野で世界の50か国が議論している新サービス貿易協定TiSAを紹介し、TPPが成立しなくても、完全に秘密裡に進行しているこの協定が成立すれば、日本の教育、医療、水道などに多国籍企業が参入すると警告した。
 報告の後半は被災地の農水の動きで、困難な中でも宮城県の小規模でもJAや生協や加工業者などが連携し、地域を大切にした商品開発のいくつかに触れた。放射能の汚染に苦しむ福島の飯舘村では、除染して山土を入れても雑草も育っていない風景などを写した。
 4人が報告し10分の休憩の後は、5時半まで参加者と有意義な意見交換をして終えた。

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