報告のタイトルは「TPPと被災地の農を考える」で、TPPの概要に触れて、農や食だけでなく主権を侵して多国籍企業や銀行に富を集中させ、社会の構造を悪化させる危険性がたぶんにあると触れた。またマスコミにはいっさい登場しないが、2013年からサービス分野で世界の50か国が議論している新サービス貿易協定TiSAを紹介し、TPPが成立しなくても、完全に秘密裡に進行しているこの協定が成立すれば、日本の教育、医療、水道などに多国籍企業が参入すると警告した。
報告の後半は被災地の農水の動きで、困難な中でも宮城県の小規模でもJAや生協や加工業者などが連携し、地域を大切にした商品開発のいくつかに触れた。放射能の汚染に苦しむ福島の飯舘村では、除染して山土を入れても雑草も育っていない風景などを写した。
4人が報告し10分の休憩の後は、5時半まで参加者と有意義な意見交換をして終えた。
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