2017-01-16

ロシアの旅2 高い文化レベル

 最初に訪ねたサンクト・ペテルブルグは、モスクワにつぐ2番目の大都市で、かつては首都でもあって歴史が漂い芸術の街でもある。詩人のプーシキンや、「罪と罰」でも有名なドストエフスキーなどが活躍していた。そうした芸術を今の人が、暮らしの中で親しんでいるから凄い。いたる所に関連した銅像や記念碑があり、例えば「罪と罰」に登場する「金貸し老婆の家」とか「ソーニャの家」などもあって驚いた。
 ここでもっとも有名なのはエルミタージュ美術館だろう。今回の旅の楽しみであった。とにかくそのスケールの大きさと、名画の多さには感動した。美術の教科書で見るような世界の名画がいくつもある。それも同じ画家の作品が何枚も並んでいる。同時に驚いたのは、ほとんどがガラスケースに入ってなく、絵の具の色を直接鑑賞できるし、さらにはフラッシュを出さなければ写真を撮ることもできた。日本のようにケースに入れていないのは、「ガラスを通すと色のエネルギーが少なくなるから」との説明で、画家の情熱により近づくことができて嬉しかった。迷路のような展示室を4時近く歩き疲れたが、充実した時間であった。
アンリ・マティスの代表作「ダンス」
 音楽ではチャイコフスキーもここで作曲し、代表作「白鳥の湖」もその1つで、実際に散策しつつ白鳥を眺めた池にも出かけた。古い修道院の側にある広い池は、厚い氷で残念ながら白鳥はいなかったが、大好きなメロディーを脳裏で流しつつしばし眺めた。
チャイコフスキーが「白鳥の湖」をイメージした池


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