2017-02-25

2月下旬の被災地訪問1

 2月20日(月)朝にいつもの大きなリュックサックを背負い、取手駅を出て上野経由で宮城県へと入った。山元町、石巻市、女川町、南三陸町をそれぞれ1日かけて廻った。交通の不便な地域なので、以前に訪ねたときは折り畳み自転車を持参したが、今回は天気予報で雪との表示もあり持っていくのはやめた。
 最初の山元町は、福島県との境にある海岸地域で、仙台駅から常磐線で40分ほどの地にある。線路を山際に移すなどして大がかりな開発が進んでいた。宮城県全般の共同作業所における震災後の復興に関わっていた方から全体像を聞かせてもらった。
 東日本大震災による死亡率は、3県で健常者の1%に対して障がい者は2%となっているが、県によって差があり、宮城では健常者0.97%に対して障がい者は2.5%にもなっている。さらに詳しく障がい者の死亡率を見ると、女川15.6%、南三陸13.3%、山元町5.9%。東松島5.8%、石巻5.2%にもなっている。数字だけでも驚くが、それぞれに尊い名前のあった一人ひとりの障がい者の方がたくさんいたわけで、本人の無念さやご家族の悲しみを考えるとそれは
胸が痛む。
 山元町の障がい者福祉施設である「地球村」を訪ね話を聞いた。こぎれいな木造のカフェを震災後に開設し、近くの仮設住宅の被災者にも利用してもらっている。
 夕方から山元に住む知人に3年ぶりに会い、街中を車で案内してもらって復興の状況を案内してもらった後で、2人で食事をしながら話を聞いた。名物料理の美味しいほっき飯などを食べつつ、冷い日本酒を互いにグイグイあおった。
 いい気分になって常磐線の駅まで送ってもらい別れたが、強風で電車は2時間ほどストップ。寒いホームに立ちっぱなしで、おかげで酔いはすっかり醒めてしまい、仙台のホテルに入ったのは12時近くになっていた。
 
 

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