2017-03-10

2017年ネパールの旅3

 3日は朝7時にホテルを出て、32人の里子たちが暮らすチョーバス村を目指した。カトマンズから2時間ほどの平地は舗装されているが、その先の2時間ほどは凸凹の多い山道で、ここでも土煙になやまされた。今回の訪問は、里子に会って村人と交流する他に、私は水道プロジェクトのつめがあった。
 3日に水道プロジェクトについて議論する予定だったが、村の責任者に急用ができて、明朝に急きょ変更になった。ネパールではよくあるケースである。
 村には山の湧水を集め、それを集落にまでパイプで流して村人は使っていたが、2年前の地震で亀裂が入り、子どもたちが長い道のりを使って水運びをし、勉学や遊びの時間も制約を受けていた。
 そこで支援をしているNPOヒーネップを通して話があり、地震の後で50万円を私は渡してあった。ところが前回2015年12月の訪問時には、2つのタンク造りや水道パイプの施工などの労賃分まで追加して出してほしいとの話があった。私は全てを寄贈で賄うのでなく、村人も協同で造ることを提案して話は止まっていた。もし今回も労賃を出してくれと言うのであれば、話をなかったことにして50万円は子どもの勉学支援にまわそうかとも思っていた。
 4日の朝に村の事務所で、水道プロジェクト責任者、副村長、小学校の校長などの関係者の他に一般の村民も含め10人ほどが集まり打ち合わせを1時間ほどした。結論は、全体で85万円ほどかかり、支援する50万円のほか25万円分の労賃は、村人が協力してねん出し、それでも足りない10万円は村の財政などで処理することで合意した。そこで覚書を作ってもらったが、ネパール語であったため持ち帰って確認することで別れた。
 ゴーサインを出せば約2か月で工事を終えることができるという。完成すれば53軒の村人約250人や、小学校にも水道はひくから300人の児童も飲みたいときに水を口にすることができる。英文の訳が届けばすぐ判断し、1日も早くチョーバス村に水道施設を完成させたいものだ。

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