乾杯して喉をうるおした後で、ツアー参加者のそれぞれから5分ほど報告した。私はパワーポイントの映像を使い、新たにスタートさせたカースト制度最下層のダリットの子ども向け支援スリジャナ・サムハを紹介した。
6歳の男の子で足の骨に癌ができて手術したアルビン・ダージ君は、今は普通に歩いているが、手術した足の骨は成長しないのでやがて歩行障がいが出るとのことであった。両親と弟の4人家族。
5歳の男の子のサンギャ・ラマ君は、両親を含めた家族4人で、外光のほとんど入らない1つの部屋で暮らしていた。
4歳の女の子のサビナ・バンダリちゃんは、母と2人で暮らしている。悪臭のするドブ川と学校の塀の隙間に土のう袋を積み上げた細長い場所に、バラック小屋が並び、その1つで暮らしていた。目のくりくりした可愛い子である。
私にとっては孫がまた増えたような感じであった。預けてある75万円は、定期貯金で利子が12%が付くので、もう少し支援する子どもの数を増やすことができると期待している。
ネパール子ども基金として支援しているネパールの市民団体HEENEP(ヒーネップ)の決算書の報告もさせてもらった。前年度は日本の里親が減って60万円ほど足りなくなっているが、これまでの内部留保で120万円ほどの固定資産があり補てんしている。
会場ではカトマンズにいるウッタムさんたちとスマホを使って、互いに映像を見ながらしばし会話することができた。便利になったものである。
またメンバーの一人である原田さんが、「ネパール子ども基金・里親の会」のホームページを立ち上げてくれた。これまでの取り組みや写真などもたくさん入っている。情報交換などで役立つことだろう。
http://ncf.yuukoharada.com/
写真は完成した今回のツアー報告書23頁の表紙で、下部のスケッチは私が描いたものを編者が余白埋めに入れてくれた。
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