2017-07-25

障がい者作業所の連携した南相馬ファクトリー

 7月19日からまた南相馬市を訪ね、今回は主に南相馬ファクトリー関連の人に会って話を聞かせてもらった。2011年の夏に6つの作業所が連携して稼働しはじめ、まず取り組んだのがオリジナルのカンバッジである。どこの作業所も原発事故の影響で仕事がなくなり困っていたので、障がいを持った利用者さんたちは喜んで作業にあたった。
 無地のバッジの台へ円形にくり抜いた図柄に、同じサイズの透明なラミネートを乗せ、大きなホッチキスのような器具にセットして力を加えると、素敵なカンバッジが完成する。
 全国からの注文の受注や発送作業もある。さらにはデザインの調整なども必要で、当初はある作業所の一隅で通常の仕事をしつつ対応していたが、それでは処理できなくなって2014年にNPO法人となり、専門の職員を配置し独自の部屋を市内に借りて今にいたっている。その職員は、最盛期には5人もいたが、今は2人でこなしている。
 JDFやきょうされんなどの協力もあり、全国からの支援がずっと続き、すでに純益だけで3000万円をこえているというから凄い。図柄も次々と新しくなり、これまでにファクト側で出したのは600種類をこえ、さらに依頼先からのデザインは1000種類にもなるそうだから連帯の力に驚く。
 もっとも最近はバッジの数は減ったが、バッジに同封していたヒマワリの種を各地で栽培し、そこから採った種をファクトリーへ送ってくれるなどの交流をしている団体もいくつかある。
 またバッジに替わり、柄に色付の糸を巻いたボールペンが出て、文字も入れることができ好評とのこと。
 震災直後の支援の時期から、長期に購入が継続する通常商品への転換が求められている。下の写真は、今後強めようとしているオーガニックコットンのバッグやTシャツなど。ぜひ継続してほしい。

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