2017-09-03

四街道市民ミュージカル「ドンマイ」を観て

 9月2日の午後1時から千葉県四街道市文化センターにおいて、千葉盲学校のフロアバレーチームをテーマにしたミュージカルがあり、約800人ほどの方たちと鑑賞させてもらった。一般に馴染みの薄いフロアバレーチームとは、視覚障がいのある人と健常者が一緒にプレイできるスポーツで、床上30cmに張ったネットの下を、動かすと音の出るボールを潜らせて得点を競う。
 4歳から81歳までの総勢100人の市民が、フロアバレーチームの当事者や多彩な応援者などになって2時間の舞台はテンポ良く展開していった。
 いくつも印象的な場面はあった。その1つが、小学生ほどの子ども約10人たちによるチアガールの踊り。音楽に合わせてリズミカルに踊る中で、頭の大きさは他と同じだが、足の長さが著しく短い子がいて、他の子と一緒に楽しく全身で飛びはねていた。
 演技を終えた後で会場外のロビーにいると、偶然にもその子がすぐ近くにいて母親らしき若い女性と話していたが、すぐに友だちの方に駆けていった。
 「お母さんですか」と聞くと、「はい」とのことで少し立ち話をさせてもらった。3歳のとき足の骨の発達に障がいがでる病気にかかり、今は小学校2年生だが背丈が低いこと、今回の出演は親や先生からでなく自らがチラシを持ってきて、「ぜひやりたい」とのことで実現したことなどを話してくれた。
 「お子さんの素敵な踊りで、私も元気をもらいましたよ」と伝えると、「ありがとうございます」と深々と頭を下げられて恐縮した。素敵な親子に出会えて嬉しかった。
 

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