2017-11-05

今も福島第一原発2号機から放射能汚染物質が拡散 福島東葛活動報告会

 11月4日の11時から18時40分まで、千葉県のとある市民センターで「福島第一原発事故、隠された原因と責任 そして終わらない被ばくと汚染」と題した集会があり、70人ほどと一緒に参加した。
 報告の一人目は、飯館村の佐藤八郎村議。来春にまだ0.4μSv/h台と高い地域で学校を再開し、今の予測では迷っている38人を含め90人の小中生が通学予定だが、村は2300万円出し何と400人分の制服を有名なデザイナーに作ってもらいプレゼントするそうだ。もっと有効に税金は使ってほしいものだが。
 二人目は、今回のメインの山田國廣さんで、『初期被ばく その被害と全貌』(風媒社 定価2000円)の出版記念も兼ねていた。元は水に関した環境学の先生だが、震災後は原発事故による環境破壊問題に取り組み、データに基づき問題に鋭く迫っている。午前の話と午後の質疑応答を含め3時間ほど熱く語ってくれた。凄い本である。①事故は津波でなく地震で起きた、②重大な健康被害を起こしている初期被ばく、③今も2号機から放射能汚染物質が大量に放出などについて、膨大なデータや文献を基にし実証している。
 政府・東電・マスコミ・御用学者などの非科学的な説に対し、事実を積み上げて正面から反論している。細かいデータがいくつも入った352頁もの大著で、じっくりと精読したい。
 なお山田さんは、この本の内容を読んで理解したら、ぜひ各地のデータを同じ手法で検証することを訴えていた。住んでいる取手市でも取り組んでみたい。
 午後はパネルディスカッションで、福島や千葉など8人からの基調な報告があった。区域外のいわゆる「自主避難者」で、住宅の明け渡しを求められている生々しい話もあった。
 19時から交流会があり、山田さんや佐藤さんを含め40人ほどが輪になって楽しい場となった。
 長時間で少し疲れたが、たいへん有意義であった。まだまだ3・11以降の人災は続いていることを実感。

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