2017-11-19

踊る96歳の母 高知に帰省し

 11月13日から17日まで高知の実家に帰省した。96歳になる母は、この春先から市内の老人施設でお世話になっていたが、何と11月10日から家での暮らしに2か月ほど復帰することになった。そのため段差をカバーするなど家の改装などもあり、また何もできないが長男としての責任もあって、今後のことを兄弟で相談したいとも考えた。
 在宅で週に3回(月、水、金)はデイケアを使う。弟は実家にいるが、ビニールハウスでのキューリ栽培が忙しい今は、朝4時に出て帰りは夜の8時や9時で、とても介護などできない。実家の近くに住む妹が、仕事の前と後で寄ってくれて、食事や薬などの世話をみてくれている。
 足腰がだいぶ弱った母は、それでも伝い歩きはできる。以前から熱心な信仰があり、前は毎朝のように大きな神殿の前に正座し、長い祝詞をあげていたが今はそれもない。それでも3日目の夜に夕食の後で、妹と3人でおしゃべりをしていたときのことである。桂浜の近くを車で走るとき、いつも「南国土佐を後にして」を一緒に歌っているというので、ぜひ聞かせてと頼んだ。最初は嫌がっていたが、妹と私が手拍子して歌い出すと母も歌い出し、さらには急に立ち上がって踊りだしたのには驚いた。他にも「めんないチドリ」を歌い踊ってくれた。背中を伸ばし、軽やかに回転もした。
 さすがに翌朝に母は、「疲れた」と言っていたが楽しそうであった。長年苦労をかけた母である。いつまでも元気でいてほしい。

 17日の昼前に、弟の車で空港へ向かう途中で南国市の物流団地にある生協のセンターを訪ね、その一角にある特例子会社ハートフルコープこうちを訪問した。若い障がい者5人が、生協の共同購入で使うプラスチックの箱の清掃をしていた。段ボール紙などの資源化なども来年には事業にし、より多くの障がい者の雇用を予定しているとのこと。生協の社会的役割発揮のためにも、ぜひ障がい者支援を強めてほしいものだ。
 

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