2018-02-03

仙台フランクル文庫を訪問

 27日(土)は福島駅前のホテルで泊まり、28日(日)の朝に仙台へ移動し、昼食は仙台駅の1つ手前の長町駅近くにあるレストラン「びすたーり」(ネパール語でゆったりとの意味)へ。障がい者支援の「ほっぷの森」が運営する150年の古民家を改装した店で、障がいを持った方が何人も働いているが、ほとんどそれを感じさせない。魚のランチを注文すると、サーモンが2切れも付き、それもていねいに皮を除けてある。野菜は自前の畑産で、それも障がい者が育てた安全なものだけである。ゆったりとした雰囲気で、これで850円とは安い。心身ともに満腹となった。
 午後から夕方までは、「きょうされん」宮城支部の主催する工賃向上のセミナーに参加した。宮城県でも工賃の平均は全国とほぼ同じ月に1万数千円で、それもかなりがんばってのことである。これをさらに向上させるためにどうするかで、全国的な課題でもある。商品に福祉を付けて出すことの限界があり、ドラッカーが強調したように障がい者福祉でも事業として維持するマネジメントが求められている。
29日(月)にみやぎ生協本部を訪ねて最新の動きを聞き、午後に広瀬通りにある「ほっぷの森」を訪ね、理事長から心理学者フランクルの提唱するロゴセラピーを、どのように障がい者支援に使っているのか教えてもらった。職員であるパートナーにロゴセラピーの基本的な考えを教え、それに沿って障がいをもったスタッフに日々接しているか見守っているとのことであった。要はロゴセラピーが心理療法という術や形でなく、一人ひとりの生き方であるとの説明に納得できた。
 事務所の一角にはいくつもの本棚があり、フランクルやロゴセラピーに関する書籍などが置いてあった。中には、下の写真のように1946年に出したフランクルの原書あった。また訪ねて学びたい場所である。

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