2018-03-19

船橋・野良しごと楽校(がっこう)

 3月19日の10時から15時まで、千葉県船橋市の飯島農園において、コープみらい千葉本部の主催する第11回目の「船橋・野良しごと楽校2017」があり、18日の午後から現地の農家へ入って準備などを手伝った。
 愛用の折り畳み自転車を電車で運び、最寄りの北総線小室駅から30分ほどの地まで走った。荷物を農家に置き、軽トラで林を抜けながら畑に向かっているときである。正面の道を真っ直ぐにこちらへ駆けてくる小さな動物がいた。見ると犬に追いかけられた狸で、正面衝突する直前に狸が林に飛び込んでくれたのでホッとした。地元の人に聞くと、狸だけでなく猪なども増えて農作物の被害も増えているとのことであった。
 畑ではホウレン草の収穫を手伝った。根本から20cm以上になったものを根から切り、他の男性がコンテナに入れた。有機農業で育てたホウレン草で、ときどきテントウ虫が出てきて目を楽しませてくれた。畑の畝に沿ってしゃがんだり立ったりの繰り返しで、30分もすると両膝がガクガクしだす。その度に立って両手で膝をトントン叩いたり、グイグイと押したりした。
 夜は農園主の飯島さんと日本酒を飲みながら、こだわりの農業に関わるいろいろな話を深夜まで聞かせてもらった。
 19日も天候にめぐまれ、6時前には起床してウグイスのいくつもの鳴き声を聞くことができた。9時から生協の女性職員4人と農園側からの男性4人で今日の打ち合わせ。生協職員には1人顔見知りがいて、取材の話も早く了解してもらった。
 10時には17家族の約60人が集まり、4つのグループに分かれて広場のテーブルを囲んだ。車で来たそれぞれは、長靴に履き替えて子どもも軍手をしていた。午前中は、ビニールハウスの中で枝豆の苗を、黒いビニールシートであるマルチの穴に沿って家族で植えていった。小さな女の子が、「はやく大きくな~れ、はやく大きくな~れ!」と言いながら泥だらけの手を動かしていた。他には以前に植えたホウレン草と小松菜の収穫で、家族でいくつものビニール袋をかかえていた。
 昼食はお楽しみのバーベキューで、グループ別に火をおこして、鉄板や網で野菜や肉を焼きながら団欒した。食後に家族毎で1年間の感想を出してもらった。野菜嫌いの子が食べるようになったとか、野菜の購入は安さだけだった大人が、産地や農法にも気になるようになったとのことであった。
 どの顔も楽しそうであった。持ち帰ったホウレン草や小松菜の料理を家族で食べつつ、農場での話に花が咲いたことだろう。 

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