2018-08-21

8月の田んぼの学校

 8月18日(土)は朝5時に起きた。前日から千葉にある船橋農産物供給センターの飯島代表宅に泊めさせてもらい、深夜まで日本酒やビール・焼酎を飲みつつ話を聞いたりした。その深酒と、前日に手賀沼から印西まで1時間半ほど自転車で走ったことでの疲れが残り、少し体がだるかった。
 飯島さんが、30kgの玄米を近くの自動精米所で5kgの白米の袋詰めにし、それを船橋の団地に届けるのに同行した。その後は、センターの倉庫から野菜類を直販所に運ぶので少し手伝った。
 それがすむと飯島さんは、京成線臼井駅近くのレンタカー会社でマイクロバスを借り、駅前で待っている約15人の親子を乗せて運んだ。
 10時からの東都生協による田んぼの学校では、車での参加を含め約30人が集まった。畑と林の間の道を進んでいくと、落ち葉の上に黒いクワガタがいたので捕まえた。4歳ほどの女の子に見せると、「キャー!怖い」とのこと。噛みつくわけでもないから安心だが、本人が嫌っていてはやむを得ない。今度は小学の低学年ほどの男の子に渡すと、大喜びして母親にも見せていた。後で捕まえたトンボも、やはり女の子は怖がってダメだった。
 春に植えた稲はりっぱに育ち、大きくなった穂が垂れてきていた。参加者は、田んぼの周囲の畔や、里芋や大豆などの畑で草取りを午前中にして汗をかいた。
 拡げたビニールシートなどに皆が座って昼食をとっているときに、横の中年の男性に話を聞いた。銚子から片道1時間半かけて来たという男性は、以前に飯島さんが企画した田舎の学校で農作業が楽しくなり、ITの会社を早期に退職して、今は2.5反の水田で米作りをしていると楽しそうに話してくれた。会社勤めは収入も多かったが、生きている意味を感じることができずに悩んでいたが、農作業することで楽しい人生を送っているとのこと。2.5反の米では収入も知れたものだろうが、くったくのない笑顔が輝いていた。種から芽が出て、丁寧に育てるとりっぱな農作物を収穫することができる。自然の素晴らしさや、その一員としての自分を実感できる。農の魅力を再確認でき私も嬉しくなった。

 午後の水鉄砲作りなども終えて2時過ぎに解散したので、折り畳み自転車に乗って北総線の印西牧の原駅をめざし、30分ほど走った。その途中にあったのは、サバイバル・ゲームの施設で、迷彩服を着た男女がエアーガンを手にして楽しんでいる。そこは小さなテーマパークのような施設であったが、他に森林の中で撃ち合うなど4か所もあるとのこと。撃っている大豆ほどのプラスチック製の弾が、たまに施設外に飛んでくることもあるそうだ。田んぼの学校でほんのりとした気持ちになっていたが、急にどんよりとなった。
 

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