2018-10-22

鹿児島県の有機農業を訪問

 19日から21日まで「食糧の生産と消費を結ぶ研究会」(生消研)の40回夏の現地学習交流集会があり、久しぶりに参加した。開催テーマは、「協同の力で持続的社会を構築する~地域再生と協同組合2.0」である。参加費4万4000円に九州を往復する飛行機代がかかるので、年金生活者に決して安くはないが、障がい者が農業に関わる農福連携や、地元のコープかごしまとの連携も視察に入っていたので興味を持った。内容の濃い楽しい3日間であった。
スケジュールは下記。
10月20日(土)    JAそお鹿児島ピーマン部会 国民宿舎ボルベリアダグリ泊
10月21日(日) 午前  鹿児島県肝属郡南大隅町の白鳩会         午後  かごしま有機生産組合
       かごしま有機が直営するレストランカフエ草原をわたる船 交流会
       鹿児島サンロイヤルホテル泊

10月22日(月) コープかごしま谷山店

      「生協と社会福祉法人との連携で展開する誰もが生きていける社会づくり」

初日はIターン就農者育成と産地の将来の発展に賭ける取り組みについて、ピーマンの生産を通して説明を聞き、その後で作業の現場を見せてもらった。大阪で建築関係の仕事をしていた30代の男性は、奥さんと一緒に昨年から移住して働いていた。近くに産婦人科の病院がなくて不便だが、農業に切り換える願いが実現して喜んでいた。ここでは農業公社とJAが連携し、異業種からの農業就農者へ丁寧な研修制度をしている。
写真はピーマンを育てているビニールハウスの内部で、中央の白い花は、ピーマンにつく害虫の天敵が寄ってくる植物である。こうした研究もすすめ、より安全なピーマン作りをしているので感心した。

2日目の「かごしま有機生産組合」の話でもそうで、一人前になって独立するためには、やる気だけでなく必要な知識と技術を修得しないと前に進まない。
都会の高いストレスから離れ、農業をしつつ自然の多い地方で暮らしたい人はこれからも続くだろう。そうしたときに研修制度は大きな役割を発揮する。




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