2018-12-13

日本の矛盾の焦点である辺野古

 12月9日の早朝にホテルを出て、友人の車で久しぶりの辺野古へ入った。小雨が少し寒かった。昨日までの日本科学者会議のある分科会でも、辺野古の現状と問題点について詳し報告があった。
 広い埋め立て地は、3ブロックに分けて政府の強引な計画と施行が進んでいる。ところで県の条例では、3つをセットしたアセスと許可が必要だが、政府が浅瀬の多い1つをまず完成させようとしている。それには訳がある。深い海底の一部にマヨネーズ状と表現するほどの軟弱な基盤があり、ここにも土砂を埋めて飛行場を完成させるためには2兆円をこえるとの県の試算もある。それも埋め立てを実施してみないと分からないそうだから、どれだけの巨額になるか誰も予測できない。全て国民の税金である。そんな工事を日本政府は、警備人の日当9万円で多数配置し、民意を排して強行しようとしている。消費税の値上げをする前に、こうした無駄を見直しすることがまずは必要だろう。
 辺野古の海岸にあるテントでは、懐かしい2人に会った。毎週の土曜日にゲート前でキャンドルを使って抗議行動をしている渡久知さんのお母さんと、10年ほど前に長野から支援に入ってそのまま帰らずに頑張っている男性の金さんである。それにしてもよくこれだけの長期間、新しい基地反対でがんばっていると頭が下がる。今回は金さんと楽しくお酒を飲む時間は残念ながらなかったが、次の再会を約束して別れた。
基地前のゲート前にも行ったが、日曜日は基地の工事が休みのため抗議行動はなくて誰もいなくて静かであった。目つきの良くない白い合羽の警備員の10人ほどが、写真をとっていた私の方を見張っていた。

2018-12-12

琉球大での日本科学者会議第22回総合学術研究集会

 12月7日から9日まで、沖縄にある琉球大学において日本科学者会議第22回総合学術研究集会があり参加した。3年ぶりの沖縄は、ときおり小雨が降っていたが20℃近くあり暖かった。
 7日の全大会の「沖縄に持続可能な社会を築くために」では、前衆議院でオール沖縄として活躍した仲里利信さんが登壇した。なぜ自民党で県会議長まで務めた仲里さんが、翁長前知事と共にオール沖縄の先頭に立ったのは、かつての戦争において日本軍によって強要された集団自決を教科書問題で歴史から抹消されそうになったとき、沖縄の人間の尊厳を守るために当然の動きであったとのこと。沖縄の動きは、政治闘争の前に基本的人権のあることがよく理解できた。沖縄から学ぶべき点である。
 8日の全大会「若者と一緒に考える私たちの社会」で、4人の若者が登壇して話があった。その1人である高校2年の女生徒の報告を聞いていて驚いた。8年前に辺野古を取材したとき、ゲート前で毎週土曜日にキャンドルを使って家族で基地反対をしていた小さな子どもの一人で、その後もずっと続けているという。『闘いのルポルタージュ15号』で書かせてもらったが、まさかここで会うとは思ってもみなかった。
 その日の3時15分からの「日本の食と農を考える」分科会で、司会進行と同時に「意欲的な農家の挑戦」のテーマで、他の4人と同じく25分間の報告をさせてもらった。15人ほどの参加であったが、意見交換を含めて有意義な場となった。

2018-12-06

12月のルポルタージュ研究会

 12月5日の午後に池袋のワーカーズ・コープのフロアを借りて、8人で現代ルポルタージュ研究会を開催した。来年4月末に発行予定の『たたかいのルポルタージュ16号』に掲載する作品の合評では、まず沖電気を明るくする会の事務局長をしている相原さんの、「安心して人間らしく働ける職場を目指して」を取り上げた。障がい者の雇用を守った労働組合らしい画期的な取り組みである。
 私の作品『原爆死哀歌 -続く原爆関連自殺ー』は、今年の9月までに発生した原発事故関連自殺者218人の中から5人を取り上げ、ご遺族や担当した弁護士などから集めた情報を紹介した。「お墓にひなんします」の遺書など、どれもがショッキングな内容で印象深いとのことであったが、タイトルやまとめ方などでいくつも意見があって書き直しの参考になった。
 なお作品創りでは、他のメンバーが「住み慣れた地域で最期まで生ききるために」などを準備しており、来年の1月末までにはそれぞれが仕上げるので楽しみである。
 現代ルポルタージュ研究会が主催する「柳澤明朗さんと共に歩む会」は、2019年5月18日(土)14時から16時に池袋で開催することにした。今年の4月に他界した柳澤さんは、当研究会の顧問を長年していただき、また「ぞうれっしゃがやってきた」の全国展開にも大きく貢献した「ぞうおじさん」でもあった。ぜひ準備をきちんと進め、5月には楽しくて有意義な場にしたい。
 5時過ぎに近くの居酒屋へ移り、遅れてきた2人も合流して10人で忘年会をした。それぞれの関わっている取り組みなどを出しながら、美酒を楽しく交わした。
 明朝から久しぶりの沖縄へ入る。琉球大における日本科学者会議の総合学術研究集会で「食と農」の分科会の運営と報告をし、せっかくなので足を伸ばして辺野古と伊江島を訪ねる。しばらく日本酒を離れ泡盛を楽しみたい。