tag:blogger.com,1999:blog-89929196683673586892024-03-13T08:06:25.281+09:00西村一郎活動日誌西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.comBlogger351125tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-75511260695887096682019-04-08T20:24:00.001+09:002019-04-08T20:24:39.752+09:004月の寺小屋 4月6日の夕方から都内亀有の延命寺で開催の寺小屋に参加した。3月はなかったので2か月ぶりの場で、約20人が集まった。<br />
前半の1時間半は、神奈川から参加の僧侶の藤木から、この8月に完成する新しいお寺の報告があった。住職がいなくなって廃寺になった話は各地で聞くが、新しくお寺を建てるとは私は聞いたことがない。もうすぐ完成する2階建てには、本堂の他に文庫やギャラリーもあれば、精進料理の食堂も備え、地域に開放したお寺にしたいとのこと。所属する曹洞宗にこだわらず、他の宗派との境をなくし、また自分史講座なども開き文化面でも交流の場を考えているので、新しいお寺として期待がもてる。<br />
意見交換のときにお寺のイメージが話題になったので、私は「4年前に義父が他界したとき、安くしましたと言って70万円の戒名代をとられ、日本の寺のイメージは悪い。他方で、ネパールの里子の両親は、首都カトマンズのお寺のトイレ掃除をし、そこでの安いチップ収入で敷地内にて家族で暮らしており、地域に開放されていて親近感が持てる」と話させてもらった。地域でお寺を反対する人もいるとのことで、まだご苦労はあるようだが、8月のオープンが楽しみである。<br />
寺小屋の後半は、哲学者の内山節さんによる華厳経の解説であった。現代文になった経典の後半をテキストにして、あらゆるものがつながっているとか、仏教の一般的な因果論は、原因から結果への直線で論じるが、華厳経では因→果→因→果とサイクルとしてとらえるので円教と呼ぶことなども知った。ユニークな教えで、仏教経典を思想書として読むのは楽しい。<br />
8時半頃から懇親会となり、各自の持ち寄ったつまみと寺から提供のアルコールなどで楽しく懇談した。内山さんに今の沖縄を理解するためには、琉球時代の宗教も知る必要があるのではと聞くと、日本の修験道とつながっていたとの記録はないが、内容はたいへん似ているとのことで参考になった<br />
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。次回からテキストで使う『修験道という生き方』の単行本を私も購入したので、辺野古の理解にもぜひ活かしたい。西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-28141786492530737622019-03-28T19:48:00.000+09:002019-03-28T19:48:03.724+09:00東アジアの平和をめざす日韓市民連帯 27日(水)の夕方から都内で「東アジアの平和をめざす日韓市民連帯~日本からのアピール」があり参加した。<br />
朝鮮半島や東アジアの平和と安定を握っているのは日韓の連帯であり、今こそ市民レベルでの相互交流を進めようとのことで、上から目線でないことが気に入って賛同人の1人に名前を並べさせてもらった。なお当日までに賛同人になったのは523人で、まだ募集しているからもっと増えることだろう。<br />
会場では呼びかけ人と賛同者の100人ほどが正面に座り、手前に10人ほどが顔を合わせる形で座り、賛同者の発表が記者発表も兼ねていた。関西を含め各地からの学者・研究者・議員・年金者などと多彩な顔ぶれで、日韓や平和に関わるそれぞれの問題意識や取り組みを発表した。せっかくなので私もマイクを握り、①ソウルでの民間人による原爆資料館の運営と在韓被爆者について、②辺野古の現状とそこに訪ねてくる韓国の平和活動家について短時間で報告させてもらった。<br />
世界ヒバクシャ展というNPOの事務局も来て紹介があるなど、各地で平和や日韓連携の素敵な取り組みがあり勉強になった。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-54281542307550472172019-03-26T09:54:00.000+09:002019-03-26T09:54:59.959+09:00映画「NORIN TEN“農の神”と呼ばれた男 稲塚権次郎物語」を観て 24日に日比谷図書館にて、映画「NORIN TEN “農の神”と呼ばれた男 稲塚権次郎物語」を観た。2015年作であったが、今でも十分に見応えがある。日本の小麦の中で、寒さに強くてかつ収量も多い農林10号は、その後の品種改良にも大きく貢献した。それは国内にとどまらず、戦後にアメリカに渡った農林10号はメキシコへと流れ、そこから世界の各地へと広がり、多くの人々の飢餓を防ぐなど多大な貢献をしている。貧しい農家に産まれた権次郎は、いろいろな人の協力も受けつつ地道に努力して農林10号を開発し、戦争など政治に翻ろうされながらも、晩年まで農に寄り添って生きた。そうした史実にもとづく映画であった。<br />
映画の後で、龍谷大西川芳昭教授と稲塚秀孝監督のトークショーがあった。種子法廃止やゲノム編集などにより、種子が金儲けの対象となる環境が一段と我が国で進もうとしている。そうした中で人類の共通財産である種子が、世界を自由に旅し、それにあわせて人も動くことが人類発展の歴史であり、それを一部の企業の利益の手段にすべきでないとの2人の話は説得性があった。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-59281175458945602672019-03-19T22:12:00.002+09:002019-03-19T22:12:34.162+09:003.17 守ろう!暮らし&平和とりで集会 3月17日(日)の午後に、取手駅前にある広場で、「3.17 守ろう!暮らし&平和とりで集会」があり、約90人と一緒に参加した。<br />
オープニングは、地元バンド演奏による歌声であった。酔ったときのカラオケもいいが、青空の下で大きな声で歌うのもまた格別である。<br />
集会のメインスピーチで一人目は、弁護士から「阿部九条改憲ストップへ政権追い詰めよう」があった。二人目が私で、タイトルは「福島事故8年、ありえない東海第2原発再稼働」として20分話させてもらった。福島原発事故がアンダーコントロールしていると2013年に首相は大嘘をついたが、大きな影響が今も続いている。原発関連自殺者は昨年末までに219人で、その内福島の103人の大半は原発事故が影響し、今後も残念ながら続く。<br />
除染ゴミの処理も終わらず、土や小石は高速道路の下に使う実験をしたり、草木などは焼却して灰を建築資材に加工したりしている。<br />
人体への影響では、甲状腺癌の発生以外にも、茨城や千葉などのホットスポットで、アトピー性皮膚炎の悪化した事例などが報告されている。<br />
福島では放射能の汚染地への帰還を進めているが、国際基準や国内法でも一般人は年間1mSvであるにも関わらず、国はかってに20mSvを基準している。それも内部被曝を無視しているので、海外の専門家からすれば驚くべきことが我が国では進行している。<br />
さらには、昨年『しあわせになるための福島差別論』(かもがわ出版)が出て驚いた。かつては民主的な科学者と呼ばれていた人たちも執筆しているが、中立といいつつ現状の帰還は問題ないと追認し、結果として国や東電を擁護するとんでもない悪書である。その執筆者たちがガイドの福島復興ツアーの宣伝が、1月の赤旗日曜版に載っていて私はガッカリした。<br />
原発は、核分裂によって発生する3000度をこえる熱を、蒸気にしてタービンを回転させ発電する。これだけの高熱に耐える金属は今はなく、パイプが破壊するなど故障するのが当たり前である。だから東海第二原発の再稼働も論外な話である。<br />
こうした政治課題としての脱原発はぜひ強めなくてはいけないが、同時に日常の暮らしの中で節電するとか、自分にできることから原発に頼らないことも大切である。<br />
そんな話を私はさせてもらった。<br />
三人目は民商の方が、「消費税10%でどうなる国民のくらしと経済」について触れた。<br />
地域で平和活動している2人からの会場発言があり、集会アピールを採択して閉会した。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-75083545664616464732019-03-08T10:03:00.001+09:002019-03-08T10:03:39.411+09:002月に辺野古を訪ねて 2月27日から3月6日まで辺野古を訪ね、途中の3月1日から3日間は伊江島に渡ったが、それ以外は辺野古での取材を続けた。<br />
2月24日の辺野古基地建設に関する県民投票では、71%もの圧倒的な反対で県民の意思が再び明確になった。それでも辺野古の地元では、受け止め方が複雑で、いくら反対しても新基地ができるのであれば、補償金や補助金を1円でも多くもらった方が得だと考える人が少なくない。実際に集落を歩くと、これが民家かと驚くような豪邸がいくつもあるし、他方でペンキやコンクリートが一部はがれた小さな家もある。<br />
新基地造りに賛成と反対の意見が、地域単位でなく、親子で夫婦で兄弟でも別れ、コミュニティを分断していることが切ない。<br />
政治的なスローガンで、「米軍の新基地反対!」と叫ぶのは、もちろん大切だし恰好も良いかもしれないが、それだけでは辺野古の今を伝えることにはならない。賛成と反対の両方で立体的な意見になるし、その背景にある歴史・文化・自然などもからませないと一面的になってしまう。<br />
小さな「平和丸」で沖に出て、海上から埋め立て地を観た。ダンプが運ぶのは、小石だけでなく明らかに赤土もあって沖縄県条例違反である。かつては朝鮮戦争やベトナム戦争で、そして今も中近東に向け出撃している沖縄にある基地の米軍。それを私たち日本国民の税金を使い、東洋一となる海兵隊新基地を造るのである。辺野古や沖縄だけの問題ではけっしてない。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-89854864919870637672019-02-26T23:06:00.002+09:002019-02-26T23:06:46.393+09:00辺野古の集会に参加して 25日の午後に、参議院議員会館において辺野古に関する集会があり足を運んだ。防衛省の若い職員が、市民団体からの質問に対して回答するのだが、とても聞いているのが恥ずかしくなるような内容であった。辺野古の新基地造りでは環境監視委員会があって、そこの専門家の評価に沿って防衛省は動いているというのであるが、ジュゴンが船にひき殺されない限り船の影響はないとか、マユネーズ状の90mの海底まで杭を打ち込む工事は、日本で65mで外国でも70mしか例がないにも関わらず、妥当な工法であると専門家の委員は言っているなどと説明していた。要は御用学者を集めた環境監視委員会を楯にして、だから大丈夫とか安心と言うだけである。これでは役人に何を聞いてもダメで、環境監視委員会の専門家に直接聞くしかないが、それは残念ながら実現しないだろう。<br />
福島の原発事故の影響はいまだに続いているのに、「アンダー・コントロールしている」と世界中に向けて大嘘を首相がついても反省しないのだから、若い役人が御用学者を使って本質をごまかすのも平気なのだろう。いや本省の役人ともなれば、一流の大学を出て頭はきっといいはずだから、事実はどうなっているか知っていて、きっと自己矛盾に悩んでいるはずである。<br />
集会の後半は、良心的な学者・専門家が、いかに事実をねじ曲げて政府が埋め立てを強行しているか写真なども使い説明があって参考になった。<br />
24日の沖縄県民投票では、多くの人が基地反対を表明したが、数は少ないとはいえ「賛成」や「どちらでもない」と投票した人たちもいる。<br />
明朝から6日まで辺野古に入る。現場の動きを観ると同時に、新基地に反対だけでなく賛成やどちらでもない人たちの意見も、ぜひ一人でも多く聴いてきたいものだ。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-13232631597026037412019-02-26T22:31:00.000+09:002019-02-26T22:31:16.040+09:00おいしい野菜公園2007 24日の午後に千葉で野菜作りを楽しんでいるサークル「おいしい野菜公園2007」の総会があり、傍聴させてもらった。10坪の畑を借りて、個人や夫婦で農と食を楽しんでいる約40人の素敵なグループである。基本となる野菜の種や苗はプロの生産者が提供し、育て方も教えてくれるし、道具や簡単な器械などもあって、初心者でも安心して野菜作りができるようになっている。<br />
農業の後継者がいないとどこでも問題になっている。しかし、農業に魅力がないわけではなく、ここのグループのように各地の市民農園などでも楽しんでいる人は多い。さらにここのグループでは、仲間を誘って花見、ホタル狩り、竹林でのジャズコンサート、北陸の被災地支援など、多様な工夫をして懇親を深めている。<br />
総会とその後の二次会にも参加させてもらい、自然の中で農に触れる楽しさはもちろんだが、人と人のつながりを深めていることがよく分かった。近郊農業の在り方では、こうした10坪ほどの小さな生産者も、家族の食べる新鮮な野菜を作って役割りを果たしているので、これからも広がっていくのではないだろうか。<br />
二次会でアルコールがかなり入っていたこともあるが、人生を楽しんでいる人たちの笑顔は輝いていた。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-83930466964674626112019-02-24T10:09:00.003+09:002019-02-24T10:09:46.588+09:00農家へのエール 庭にたくさん咲いているノースポールの1株を小さな鉢に移し、机の上に飾って原稿書きなどで目が疲れると愛でている。それにしても寒さに強い花で、霜や小雪にも負けず咲いている姿が清々しい。机の上の花びらは、夜になると閉じて、朝日をあびると少しずつ開く。<br />
21日に生協と長年つながっている千葉にある有機農業の生産者団体から頼まれて、「農家が元気になる話」をさせてもらった。1年前からの聞き取りをしている人を含めた70人ほどの農家に、私は以下のような話をさせてもらった。<br />
どこも農家も高齢化と後継者不足が深刻で、このまま推移すると後5年もすれば、日本の農産物の生産は激減してたいへんなことになる。それほど農業は魅力のない仕事だろうか。都会で時間と数字に追われてメンタル不全になるほど働き、悩んでいる人は多い。そうした人からみれば、たとえ収入額は減少しても自然の中で、農作物を相手に人間らしく健康的な仕事をすることは、このうえない喜びとなる。<br />
九州のある生協では、障がい者の働く場として椎茸栽培をはじめたところ、その運営に関わるポストにおおぜいの職員から立候補があった。それも優秀な人が多かったと担当役員から聞いた。2009年に設立したイオンアグリ創造(株)は、全国21か所の350haの畑で野菜を育て、近くの店舗で販売している。そこで働く650人の平均年齢は29歳で、かつイオンの職員などに募集をかけると定員の100倍もの応募があるから驚く。<br />
こうしてみると農業に魅力を感じている若者は多く、高齢化や後継者不足や嫁不足は、時間を大切にする若者の目線で働く環境などを改善すれば解決するはずである。低い米価格や、生産者の負担となる農作物の過剰な選別など、社会的に改善すべき課題はたしかに多い。<br />
と同時に農家が、自らの仕事や暮らしの中で楽しみ、誇りを持って後継者や消費者にアピールすることも大切である。農業しつつも俳句をいつも創っている野良爺さんが会場にいたので、その紹介もさせてもらった。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-82893141839714030152019-02-15T20:52:00.001+09:002019-02-15T20:53:33.939+09:00ネパール・スタディー・ツアーの報告会を開催 14日の18時から渋谷のコーププラザの会議室において、昨年11月に開催したネパール・スタディー・ツアーの報告会を開き、里親13人と2人のゲストの計15人で、2時間近く楽しく有意義な時間を持つことができた。<br />
会費は1人1000円で、近くのスーパーなどからアルコール類などのドリンクと、おにぎりやサンドイッチ、つまみ、みかんなどを購入してきたので、乾杯してから飲み食いしつつの場となった。<br />
ツアーの参加者7人のうち、会場に来ていた4人が10分ほどの報告をまずさせてもらった。団長としての私は、絶対的な貧困がネパールの里子たちに表れているとして、昨年春からなった里子の1人を紹介した。学校の門に捨てられていた少女を、やむなく学校の女性の用務員さんが引き取り、姉妹として暮らしていた。用務員さんの弟はダウン症で、それだけでも経済的に大変だろうに、さらに見ず知らずの子どもの面倒を見ている。なかなかできることではない。<br />
昨年夏に自殺した母親のことも、秋に訪ねて事情を聞き報告させてもらった。父親の酒におぼれ暴力をふるったことが主原因で、施設に入った可愛い2人の少女を思いだし、それは切なかった。<br />
他の3人もそれぞれ印象的な出会いなどを話し、全体としてこれからも継続してネパールの貧しい子どもたちを支援しようとなった。<br />
それにしてもネパールでは、共産党が第一党になってもこれまでにない汚職が広がって社会は混迷しているし、インフレが進んで物価が高くなり、年間1万1000円の里子支援金が、いつまでもつのか心配である。そんな中でも、物がなくても活き活きと目を輝かせて生きているネパールの子どもたちに学ぶことは少なくない。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-FDtmahW2PSQZaU_uZRoSksbT5ykYgk7a3crfXSPkzxLTd9NNZS6ak7xZppxKe44k8Ho68mb0jWRbHPz9VUVg6s_FOOhWNiX0KOsOYfjK2V899BfhW6GUNbpArhpg7ocjbys0PCFWD-4/s1600/%25E3%2583%258D%25E3%2583%2591%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25AB%25E3%2583%2584%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25BC%25E5%25A0%25B1%25E5%2591%258A%25E4%25BC%259A.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-FDtmahW2PSQZaU_uZRoSksbT5ykYgk7a3crfXSPkzxLTd9NNZS6ak7xZppxKe44k8Ho68mb0jWRbHPz9VUVg6s_FOOhWNiX0KOsOYfjK2V899BfhW6GUNbpArhpg7ocjbys0PCFWD-4/s640/%25E3%2583%258D%25E3%2583%2591%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25AB%25E3%2583%2584%25E3%2582%25A2%25E3%2583%25BC%25E5%25A0%25B1%25E5%2591%258A%25E4%25BC%259A.JPG" width="640" /></a></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-68055887443449265232019-02-06T20:54:00.001+09:002019-02-07T11:10:31.601+09:00南相馬での「愛とヒューマンのコンサート」 <span style="font-family: inherit;">30日の夜に成田空港から帰宅し、リュックの荷造りを替えて31日の早朝に家を出て、埼玉からの車に乗せてもらい南相馬を目指した。常磐自動車道を北上して原発事故の近くになると、放射線の空間線量を電光表示し、最高は<span lang="EN-US">2.70</span>μ<span lang="EN-US">Sv/h</span>もあって緊張する。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 昨年に続く「愛とヒューマンのコンサート」で、今回はアルパの池山由香さんだけでなく、尺八の林真山さんも同行してくれた。このため2日間に5回ものミニ演奏会を、じっくり傍で聴くことができた。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 演奏</span><span style="font-family: inherit;">会場には、「つながって生きていこう 愛とヒューマンのコンサート」と「生演奏は心の酸素」の看板を掲げ、さらには<span lang="EN-US">2018</span>年に<span lang="EN-US">24</span>歳で亡くなったフルート奏者の夢を託したバラと乙女の顔写真を飾ってある。</span><span style="font-family: inherit;">アルパと尺八による春の海、コーヒールンバ、北の国から、コンドルは飛んでいく、糸など、1時間の演奏を楽しむことができた。</span><span style="font-family: inherit;">アルパと尺八の共演がどうなるか楽しみだった。尺八の低音とアルパの高音がよくマッチし、何回も思わず涙が流れるほど印象深い場となった。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 2日目に訪ねた作業所「はらまちひばり」では、ちょうど誕生日の利用者がいて、アルパと尺八でハッピバースデイ・ツーユーを演奏し、サプライズに本人は驚いていた。また軽やかなリズムに合わせ、男性2人がフロア狭しとヒゲダンスなどを踊ってくれた。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 続く作業所「えんどう豆」ではさらに盛り上がり、利用者の4人の男女が曲に合わせ楽しく舞ってくれたし、後半はお礼として障がい者とスタッフによって手話の歌などを披露してくれた。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 途中で驚くことが起きた。障がい者の男の子が、踊る前に飾ってある乙女の写真に向かい、座ってしばらく合掌してくれたのである</span><br />
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<span style="font-family: inherit;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgHn4VEE83ef1Hm7OfPh2Iya0k4lJ55Booe0GpwCIl2IpmpdVskt3J2QebSY_E0idJYItJeEm1HMP_1oYC_Tq2tsxIknuVgQOF9MegpK6_m2xVBXDrxj7qpU6jm97JdOdHVfGglKATQwXo/s1600/CIMG8188.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="792" data-original-width="1600" height="316" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgHn4VEE83ef1Hm7OfPh2Iya0k4lJ55Booe0GpwCIl2IpmpdVskt3J2QebSY_E0idJYItJeEm1HMP_1oYC_Tq2tsxIknuVgQOF9MegpK6_m2xVBXDrxj7qpU6jm97JdOdHVfGglKATQwXo/s640/CIMG8188.JPG" width="640" /></a></span></div>
<span style="font-family: inherit;">。そのときは亡くなった女性の解説を何もしてなく、どうして気付いたのか不思議であるが、何か写真から感じて両手を合わせたのだろう。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 2人の演奏者にとっては、コンサートホールなどと異なり、目の前で全身で音楽を楽しんでもらい、あらためて自らの音楽の原点を確認することができたようで喜んでいた。</span><br />
<span style="font-family: inherit;"> 来年もぜひまた訪問したい。</span>西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-39622645764915170782019-02-05T17:41:00.001+09:002019-02-05T17:41:21.427+09:00ポルトガルの旅 1月24日から30日まで、格安ツアーを使い妻とポルトガルを駆け足で旅した。かつての15世紀からの大航海時代には、スペインと競争して世界中に船を送った国だが、今はその勢いがまったくない。わずかに当時を思い出させるのは、リスボンにある巨大な「発見のモニュメント」である。モニュメントの手前の広場には世界地図があり、各国を発見して植民地化するなどし、莫大な富をポルトガルに収奪しはじめた年数を描いてあり、日本は種子島にポルトガル人が到着した年であった。それにしても「発見」とは、現地の人をバカにした表現である。発見しなくても元々平和に暮らしていたのに、多くの金銀財宝を略奪し、それが大きな寺院や装飾品になって今に伝わっているのはスペインも同じである。メキシコでは、マゼランを極悪非道人として紹介していたが当然である。<br />
形は少し異なるが今はドル紙幣になって世界の富をアメリカに集め、その一部を日本が受けて喜んでいる。こうしてみると大航海時代からすでに500年以上もたっているが、収奪する国と収奪される国の存在はずっと続き、人類の歴史は本当に発展してきたのか疑わしい。<br />
ともあれそんなことも感じながら、昼間は城壁や寺院や樹木などをスケッチし、夜は2ユーロ(260円)もしないワインを毎晩のように楽しんだ。<br />
写真は散策中に見つけスケッチした巨木。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgCGG9VaLIKmMuMY1GpKIbPAchdsppdXikNOD71wQxtqchDe6h92cIporMze8mLvLJ5T0v6GIiwXyFJd0OkwPyI-DO7ny0zWyIOt3oTtjtZB42JGDYANOwUSO5AysbDKhtJ7xGtizEA0sA/s1600/CIMG8112.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1067" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgCGG9VaLIKmMuMY1GpKIbPAchdsppdXikNOD71wQxtqchDe6h92cIporMze8mLvLJ5T0v6GIiwXyFJd0OkwPyI-DO7ny0zWyIOt3oTtjtZB42JGDYANOwUSO5AysbDKhtJ7xGtizEA0sA/s640/CIMG8112.JPG" width="426" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjy8P9IGQ2FJPLWEDvMfrlSwP0uuUFH_5brLAJk8MntGKavUcX8O0NdSaR33NKpgY-7l0ZQWCmUtLrdqtPnOJB7AQtoyp1RRHEAlEJkixKtJKIC0VHVuT1CKgtCnzYfzHLhQG0Wd_q8XKs/s1600/CIMG8134.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1067" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjy8P9IGQ2FJPLWEDvMfrlSwP0uuUFH_5brLAJk8MntGKavUcX8O0NdSaR33NKpgY-7l0ZQWCmUtLrdqtPnOJB7AQtoyp1RRHEAlEJkixKtJKIC0VHVuT1CKgtCnzYfzHLhQG0Wd_q8XKs/s640/CIMG8134.JPG" width="426" /></a></div>
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根がまるで岩のようになっていて驚いた。</div>
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<br /></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-84763943636345796992019-01-24T14:59:00.000+09:002019-01-24T14:59:23.513+09:00韓国原爆展示館の高橋公純館長を囲んで 1月23日の午後2時から都内のある会議室にて、来日中の韓国原爆展示館高橋公純館長を囲んで話を聞いた。20人の場所しか予約ができず、各界からの限定した参加者となった。それでも宮城や新潟からも含め、ワーカーズコープ、劇団、ボランティア関係者、ライター、原水協、民団など、反核平和に関心のある多彩な顔ぶれとなった。<br />
開会の挨拶で呼びかけ人代表として私は、高橋さんとの接点である原爆の灯と被爆ハマユウについて触れた。特に被爆ハマユウについては、まだ葉のある1株を持参して見せ、沖縄や海外にも届けていることを紹介し、「世界中をこの白い花で埋め尽くすのが夢です」と話した。なお持参したハマユウは、新潟から来た方に後の懇親会の場で寄贈させてもらった。<br />
高橋さんの1時間半の話は、なぜ韓国の被爆者の支援をするようになったのかから始まり、これまでに韓国だけでなく台湾を含めて取り組んできたイベントやモニュメントの話、そして最後に来年の8月6日にソウルで開催予定の被爆者向けの集会についてであった。<br />
朝鮮出身の被爆者は、広島で5万から7万人と長崎で2万人で、その内4万人が死亡し、2万人が韓国へ帰ったとの説が多い。健康面でも経済面でも苦しんでいる被爆者は多いが、朝鮮動乱で200万人の死者が出たこともあり、韓国で被爆はあまり大きな社会問題となっていない。さらには日本帝国主義に協力して金儲けをしたとして、地域社会から差別されていることも多い。このため被爆者として名乗り出ることを嫌がる人もいて、韓国の被爆者手帳保持者は2300人ほどである。それも平均年齢が85歳ほどになっており、高橋さんが言うには来年が最後の集いになるだろうとのこと。<br />
引き続き高橋さんと連携し、来年夏のイベントをぜひ成功させたい。<br />
これから成田空港に向かい、ドバイ経由でポルトガルへ格安ツアーで旅をし、30日夜に帰国の予定。法華経の本と原稿の資料を持参。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgBbu1ssbEq5p_qaDkQwBjjt2gK2vLV8Ted8ImvV7iNltiOlZlBCGHaXTNKT_vQNn-sirKzNPdyhF57rsR8SM5JHXj9AOeZGoNIYNGHy0UEdqGaoG-r1SUhUtLbWSkV48VzzFJ-ZTS6a_A/s1600/CIMG0003.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgBbu1ssbEq5p_qaDkQwBjjt2gK2vLV8Ted8ImvV7iNltiOlZlBCGHaXTNKT_vQNn-sirKzNPdyhF57rsR8SM5JHXj9AOeZGoNIYNGHy0UEdqGaoG-r1SUhUtLbWSkV48VzzFJ-ZTS6a_A/s640/CIMG0003.JPG" width="640" /></a></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-15229716669060138712019-01-21T11:45:00.002+09:002019-01-21T14:18:05.180+09:00雑草と土壌菌の生命力 だいぶ寒くなり、今年も両足が痒くなって困っている。それも腰や腕にと広がってきた。もうすぐ70歳になるので仕方がないと、風呂上りに保湿剤を塗っていたが、ある本で体内の細胞でエネルギーをつくるミトコンドリアは、運動・空腹・寒さでより活発化すると知り、それでは冷水をかければ効果があるのではと考えた。そこで正月から風呂上りに、下半身へシャワーで冷水をかけるようにした。もちろん瞬間は凍えるが、その後で不思議なことに体がポカポカして気持ちが良いので続けている。もっとも保湿剤はそのまま使っているが、痒さはそれほど気にならなくなった。<br />
以前から書斎の机の上に、いつも小さな花を置いて愛でている。昨年10月に庭の菊を掘り起こして飾っていたが、さすがに暮になると花も枯れてしまった。何かの花を買ってきて入れ替えようかとも思ったが、雑草が2本も芽を出し、いつのまにか20cmほどの背丈になったし、さらには菊の小さな芽が伸びてきた。<span style="text-align: center;">驚くべき生命力である。</span><br />
<span style="text-align: center;"> と同時に土の中で植物をサポートしている土壌菌の存在である。</span><span style="color: #222222; font-family: sans-serif; text-align: center;"><span style="background-color: white; font-size: 15.104px;">目に見えないから土壌菌の価値を認識する人は少ないが、自然農法家が強調するように極めて大事な存在であり、種子と土壌菌の協同で芽や葉や花や実になっている。</span></span><br />
<span style="color: #222222; font-family: sans-serif; text-align: center;"><span style="background-color: white; font-size: 15.104px;"> 人体も同じである。食べ物から栄養素を吸収していると学校では教えているが、200種類で100兆個ともいわれている腸内細菌が、食べ物と腸との橋渡しをしている。土壌菌や腸内細菌を破壊して、植物や人体の成長は期待できない。土壌菌や腸内細菌も大切にしていきたい。</span></span><br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEicyXM9Oh9TaY0DyRaC6EbiVgQ-Enn5yM5bYQzSOb54GM3-_PxA2lbwEqxmoZrbAcz-UcMX9NDQP63CGu6OVrcwFCFmS5G-WR2TFaxy_FZGRZuBZL83vxO-BdGx9o09cPGFUuXjr9jGwfw/s1600/2019-01-19%25E3%2583%2587%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2581%25AE%25E8%258A%25B1.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEicyXM9Oh9TaY0DyRaC6EbiVgQ-Enn5yM5bYQzSOb54GM3-_PxA2lbwEqxmoZrbAcz-UcMX9NDQP63CGu6OVrcwFCFmS5G-WR2TFaxy_FZGRZuBZL83vxO-BdGx9o09cPGFUuXjr9jGwfw/s640/2019-01-19%25E3%2583%2587%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25AF%25E3%2581%25AE%25E8%258A%25B1.JPG" width="480" /></a></div>
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-4892368416264905572019-01-06T15:58:00.000+09:002019-01-06T15:58:06.238+09:002019年を迎えて 慌ただしく過ごしていたら、もう1月6日になった。暮に近くの寺で除夜の鐘を突き、元旦は恒例の断食をしようと昼までは頑張ったが、夕方に娘夫婦や孫たちが美酒を持って遊びに来たのですぐに断念して飲み食いした。もっとも暮からの原稿があり、そんなに飲んでもいられなかった。『たたかいのルポルタージュ第16号』には、福島原発事故による自殺者の「お墓にひなんします」の原稿もあれば、昨年12月に訪ねた沖縄は伊江島の謝花悦子さんからの平和のメッセージも執筆している。<br />
そうした合間に息抜きで、いくつかの映画をパソコンのユーチューブで観た。教育の大切さを説いた長岡藩の実話「米百俵」(1993年)、戦争直後の広島を舞台に原爆の非人間性を描いた「原爆の子」(1952年)、燃える青春像を描いた「若者たち」(1968年)と「若者の旗」(1970年)などである。今年はもう70歳になる自らの人生に引き付けると、いろいろと考えさせられることがあった。<br />
昨年94歳で他界された野尻武敏先生からは、「年ゆけば年ゆくごとに去りてゆく 時間の重み増してくる日々」と記した賀状をもらったことがある。痛いほど実感でき、何よりも残された時間を大切にしたい。<br />
上野の国立博物館で、長谷川等伯の松林図屏風の特別展をしていたので足を運んだ。それまでの中国の水墨画の模写でなく、日本の水墨画として高く評価され国宝にもなっている。松を描いた勢いのある筆運びもさることながら、墨のない広い空間も松林のイメージを高めてくれる。息子を亡くした晩年の等伯が、注文を受け製作したのではなく自らの意思で書きあげている。なおこの絵を理解するには、等伯も大事にしていた法華経を知ることが必要とのこと。悟りは、修行の遙かかなたにあるのでなく、その人の足元にあるとの教えで、色をいっさい使わずに自然の松林を8面屏風に昇華させている。こんなにギリギリまで研ぎ澄まされた作品創りに、私は文字でいつか挑戦してみたい。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiJ0vd4jt0IVkJsgswnaM1-VJ25iw7B6qyjbQPUMVbHKpWOHzHhYcHeG2WOeU-Jeo_q3JEpTP0iMJT2K_XhK7vPgh4jFeWnFAmUysrJsU7QzK6Pl9klX3aquyQfFTaHg77tdxlP6TzH1KA/s1600/CIMG0014.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiJ0vd4jt0IVkJsgswnaM1-VJ25iw7B6qyjbQPUMVbHKpWOHzHhYcHeG2WOeU-Jeo_q3JEpTP0iMJT2K_XhK7vPgh4jFeWnFAmUysrJsU7QzK6Pl9klX3aquyQfFTaHg77tdxlP6TzH1KA/s640/CIMG0014.JPG" width="480" /></a></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-21930252347708546652018-12-14T15:55:00.001+09:002018-12-17T11:00:58.746+09:00伊江島の謝花悦子さんを訪ねて 10日の辺野古から本部港に出て、11時発のフェリーで30分かけ伊江島に渡った。ときおり小雨が強い風とともに降ってくなる中で、沖縄本島と伊江島の間の先に東シナ海が広がっている。第二次世界大戦の末期に、鹿児島を飛び立った特攻機の多くがアメリカ軍の艦船に向け散華した場所である。<br />
伊江島港も改修され、新しい建物が出迎えてくれた。1948年8月のことである。この港から米軍の船で運び出そうとしていた爆弾がさく裂し、実に102人もが死んでいる。近くで泳いでいた子どもたちも巻き込まれたから痛ましい。<br />
第二次世界大戦時に伊江島には、約3000人の日本兵と同数の民間人で計6000人がいて、米軍は約5000人を殺したとしているからその悲惨さが想像できる。島中が根こそぎ焼き尽くされ、戦後は0からの出発であった。ところが今度は米軍基地に島の6割を銃剣とブルドーザーで奪われ、島民は生きることができず米軍基地反対の闘いに立ち上がる。そのリーダーが阿波根昌鴻(アハゴン ショウコウ 1901-2002)さんで、永年側で支えてきたのが足に重い障がいのあって歩行困難な謝花悦子さん(81歳)である。<br />
食べ物や日用品がないなかで伊江島生協を阿波根さんは立ち上げ、そこの店長を謝花さんがしていた。やがて生協は経営が厳しくなってやむなく閉めてしまうが、反戦平和資料館としての<span style="font-family: "ms 明朝" , serif;">ヌチドゥタカラの家の自費開設など、2人の功績は大きなものがある。今でも国内はもとより海外からも見学者が続き、謝花さんはその対応に忙しい。</span><br />
<span style="font-family: "ms 明朝" , serif;"> 私は20年ほど前に</span>阿波根昌鴻さんの本を書きたいと島にしばらく滞在して取材を重ね、10万字ほどの原稿を書かせてもらったが残念ながら形にすることはできなかった。その後も何回か島を訪ねていたが、今回は伊江島生協のことを聞いてコープ・ソリューション紙の連載記事にすることが目的であった。庭には以前に持参した被曝ハマユウがしっかり根付き、春には白い花を毎年咲かせていると謝花さんも喜んでいた。<br />
謝花さんの大切にしているのは命・健康・平和の3つであり、1時間半ほど熱く語ってくれた。別れるときに、「私も齢なので次にいつお会いできるかわかりませんが、西村さんもお元気で」と謝花さんは言って、私の両手をしっかりと握ってくれた。柔らかい手であったが温かかった。<br />
港の近くにある阿波根昌鴻さんの亀甲墓を訪ねて手を合わせ、16時のフェリーで伊江島を離れた。戦中戦後の日本の<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjFW0-SBDDkGToWvDkwXdQM6-etX14od27O4oeqozQoJagc9HqGiQnJWV-bDE1nimltZ-k44ySJzSpvdYkPbT_IK7J9WwzQS_l0MQH9H9ndysjpwg56NMMFcnL6DeAnXJxvpafW9NRBs3c/s1600/CIMG0036.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1134" data-original-width="1551" height="466" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjFW0-SBDDkGToWvDkwXdQM6-etX14od27O4oeqozQoJagc9HqGiQnJWV-bDE1nimltZ-k44ySJzSpvdYkPbT_IK7J9WwzQS_l0MQH9H9ndysjpwg56NMMFcnL6DeAnXJxvpafW9NRBs3c/s640/CIMG0036.JPG" width="640" /></a></div>
歴史が凝縮した伊江島には、人間らしく今も生きる人間が確かにいる。<br />
<br />
下の服は資料館の入口に展示してある子ども服で、戦争中に日本兵が泣き声をおさえるため母親の抱いている少年を殺したときのもの。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgAFsP8FNe-uT0baKTvHpufKHmvijewo0pygdaIAj_2OF49B3hUMmBKO1nOT7p2wfzpq8AYiqduliF6QtcBsQ9Sd6-Izek1L2Q0DIux8AGFJcWOPsM0yBRxVm0ltqSHzaim-_IaGB45zB0/s1600/CIMG0033.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgAFsP8FNe-uT0baKTvHpufKHmvijewo0pygdaIAj_2OF49B3hUMmBKO1nOT7p2wfzpq8AYiqduliF6QtcBsQ9Sd6-Izek1L2Q0DIux8AGFJcWOPsM0yBRxVm0ltqSHzaim-_IaGB45zB0/s640/CIMG0033.JPG" width="480" /></a></div>
<br />西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-49759000940961339002018-12-13T17:51:00.003+09:002018-12-13T17:51:40.692+09:00日本の矛盾の焦点である辺野古 12月9日の早朝にホテルを出て、友人の車で久しぶりの辺野古へ入った。小雨が少し寒かった。昨日までの日本科学者会議のある分科会でも、辺野古の現状と問題点について詳し報告があった。<br />
広い埋め立て地は、3ブロックに分けて政府の強引な計画と施行が進んでいる。ところで県の条例では、3つをセットしたアセスと許可が必要だが、政府が浅瀬の多い1つをまず完成させようとしている。それには訳がある。深い海底の一部にマヨネーズ状と表現するほどの軟弱な基盤があり、ここにも土砂を埋めて飛行場を完成させるためには2兆円をこえるとの県の試算もある。それも埋め立てを実施してみないと分からないそうだから、どれだけの巨額になるか誰も予測できない。全て国民の税金である。そんな工事を日本政府は、警備人の日当9万円で多数配置し、民意を排して強行しようとしている。消費税の値上げをする前に、こうした無駄を見直しすることがまずは必要だろう。<br />
辺野古の海岸にあるテントでは、懐かしい2人に会った。毎週の土曜日にゲート前でキャンドルを使って抗議行動をしている渡久知さんのお母さんと、10年ほど前に長野から支援に入ってそのまま帰らずに頑張っている男性の金さんである。それにしてもよくこれだけの長期間、新しい基地反対でがんばっていると頭が下がる。今回は金さんと楽しくお酒を飲む時間は残念ながらなかったが、次の再会を約束して別れた。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijyD4MJiNsne2TD9Rwru-yEPGIORkVP3u1LzacWgkVR7t6KK5MIzYcrlNw2Fw427mdx8XTQpvoZGgXe9m7Uhg8hzsV6A2nsM2xS0PXYmbGeY3d-KSgXNyBn422NdiIdnPbcGT4VHo8kWs/s1600/CIMG0023.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1293" data-original-width="963" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijyD4MJiNsne2TD9Rwru-yEPGIORkVP3u1LzacWgkVR7t6KK5MIzYcrlNw2Fw427mdx8XTQpvoZGgXe9m7Uhg8hzsV6A2nsM2xS0PXYmbGeY3d-KSgXNyBn422NdiIdnPbcGT4VHo8kWs/s640/CIMG0023.JPG" width="476" /></a></div>
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基地前のゲート前にも行ったが、日曜日は基地の工事が休みのため抗議行動はなくて誰もいなくて静かであった。目つきの良くない白い合羽の警備員の10人ほどが、写真をとっていた私の方を見張っていた。</div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-1002169725069033912018-12-12T11:43:00.002+09:002018-12-12T11:43:30.985+09:00琉球大での日本科学者会議第22回総合学術研究集会 12月7日から9日まで、沖縄にある琉球大学において日本科学者会議第22回総合学術研究集会があり参加した。3年ぶりの沖縄は、ときおり小雨が降っていたが20℃近くあり暖かった。<br />
7日の全大会の「沖縄に持続可能な社会を築くために」では、前衆議院でオール沖縄として活躍した仲里利信さんが登壇した。なぜ自民党で県会議長まで務めた仲里さんが、翁長前知事と共にオール沖縄の先頭に立ったのは、かつての戦争において日本軍によって強要された集団自決を教科書問題で歴史から抹消されそうになったとき、沖縄の人間の尊厳を守るために当然の動きであったとのこと。沖縄の動きは、政治闘争の前に基本的人権のあることがよく理解できた。沖縄から学ぶべき点である。<br />
8日の全大会「若者と一緒に考える私たちの社会」で、4人の若者が登壇して話があった。その1人である高校2年の女生徒の報告を聞いていて驚いた。8年前に辺野古を取材したとき、ゲート前で毎週土曜日にキャンドルを使って家族で基地反対をしていた小さな子どもの一人で、その後もずっと続けているという。『闘いのルポルタージュ15号』で書かせてもらったが、まさかここで会うとは思ってもみなかった。<br />
その日の3時15分からの「日本の食と農を考える」分科会で、司会進行と同時に「意欲的な農家の挑戦」のテーマで、他の4人と同じく25分間の報告をさせてもらった。15人ほどの参加であったが、意見交換を含めて有意義な場となった。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-MLEAMl_Muj7wDwSYCrSRGj-puHXjxVOjzBaXX8ADS2akFXX_zfmMhT69kxddTiez08WLI3pq4daQkKR5TKwdZspBTLiKXP8_WK7QnokEEjndiN-1O3h6XpQueOni6bjw1fw8JvCSKiQ/s1600/CIMG0001.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-MLEAMl_Muj7wDwSYCrSRGj-puHXjxVOjzBaXX8ADS2akFXX_zfmMhT69kxddTiez08WLI3pq4daQkKR5TKwdZspBTLiKXP8_WK7QnokEEjndiN-1O3h6XpQueOni6bjw1fw8JvCSKiQ/s640/CIMG0001.JPG" width="640" /></a></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-58432187888922619242018-12-06T14:54:00.001+09:002018-12-06T14:54:47.676+09:0012月のルポルタージュ研究会 12月5日の午後に池袋のワーカーズ・コープのフロアを借りて、8人で現代ルポルタージュ研究会を開催した。来年4月末に発行予定の『たたかいのルポルタージュ16号』に掲載する作品の合評では、まず沖電気を明るくする会の事務局長をしている<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">相原さんの、「安心して人間らしく働ける職場を目指して」を取り上げた。障がい者の雇用を守った労働組合らしい画期的な取り組みである。</span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"> 私の作品『</span><span style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">原爆死哀歌 -続く原爆関連自殺ー</span><span style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">』は、今年の9月までに発生した原発事故関連自殺者218人の中から5人を取り上げ、ご遺族や担当した弁護士などから集めた情報を紹介した。「お墓にひなんします」の遺書など、どれもがショッキングな内容で印象深いとのことであったが、タイトルやまとめ方などでいくつも意見があって書き直しの参考になった。</span><br />
<div style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">
なお作品創りでは、他のメンバーが「<wbr></wbr>住み慣れた地域で最期まで生ききるために」などを準備しており、来年の1月末までにはそれぞれが仕上げるので楽しみである。</div>
<div style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">
現代ルポルタージュ研究会が主催する「柳澤明朗さんと共に歩む会」は、2019年5月18日(土)14時から16時に池袋で開催することにした。今年の4月に他界した柳澤さんは、当研究会の顧問を長年していただき、また「ぞうれっしゃがやってきた」の全国展開にも大きく貢献した「ぞうおじさん」でもあった。ぜひ準備をきちんと進め、5月には楽しくて有意義な場にしたい。</div>
<div style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">
5時過ぎに近くの居酒屋へ移り、遅れてきた2人も合流して10人で忘年会をした。それぞれの関わっている取り組みなどを出しながら、美酒を楽しく交わした。</div>
<div style="background-color: white; color: #222222; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">
明朝から久しぶりの沖縄へ入る。琉球大における日本科学者会議の総合学術研究集会で「食と農」の分科会の運営と報告をし、せっかくなので足を伸ばして辺野古と伊江島を訪ねる。しばらく日本酒を離れ泡盛を楽しみたい。<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhrY0jSeVqtOIL0Zn0Yp_TbzlcUot75uF4nS2BO94shDHNK-lelbivwjD149whBz6sUrQtVpdlg6Kk0q_AZRG2XSRBQHWpUKm7lfXiu_87-Bg3p9JNnIfXlBMKbu35WM19dES-WpoJ6qq8/s1600/2018-12-05%25E3%2583%25AB%25E3%2583%259D%25E7%25A0%2594%25E5%25BF%2598%25E5%25B9%25B4%25E4%25BC%259A.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhrY0jSeVqtOIL0Zn0Yp_TbzlcUot75uF4nS2BO94shDHNK-lelbivwjD149whBz6sUrQtVpdlg6Kk0q_AZRG2XSRBQHWpUKm7lfXiu_87-Bg3p9JNnIfXlBMKbu35WM19dES-WpoJ6qq8/s640/2018-12-05%25E3%2583%25AB%25E3%2583%259D%25E7%25A0%2594%25E5%25BF%2598%25E5%25B9%25B4%25E4%25BC%259A.JPG" width="640" /></a></div>
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-37810267506781363132018-11-25T23:24:00.000+09:002018-11-25T23:24:08.629+09:00ネパールの旅4 半年ぶりのネパールであったが、2つ驚いたことがあった。<br />
第一が不安的な政情である。2006年に「カトマンズの春」が起こり、王制が倒れて議会制を中心とする<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;">連邦民主共和国となり、憲法が発布したのは2015年のことである。日本でいえば明治維新と第二次世界大戦の敗戦後が一度に起きているようなものである。昨年の総選挙で政権が新しくなり、その第一党には共産党がいるので、これから国民のための新しい政治になると私も期待していたが、何と汚職がこれまでになく拡がり、一部の政治家だけが超裕福になっているという。ロシアや中国で散見する「赤い貴族」で、4年後の総選挙まで現政権はもたないだろうとの意見もあった。小さな協同組合やNPOなどは、まだしばらく不安定な政治に振り回されるのではないだろうか。</span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"> 今回のツアーの目的の1つが、日本の医療生協が20年ほど前から支援している民主的な医療組織PHECTの聞き取りがあり、2日間通って話を聞いた。できれば本にしたいと思っているが、現状では聞き取りして文字にした段階で、現実が大きく変化している危険性がある。</span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"> 第二に物価の高騰である。4月には日本食レストランで150ルピー(150円)前後だった</span><span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;">の朝食類</span><span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;">が、今回は300ルピー台になっていた。また美味しかったウイスキーを買いたいと同じスーパーに入ると、4月に1500ルピー前後で3種類買うことのできたたくさんのボトルがなくなり、3000ルピー以上の品が数種類並んでいたので購入を諦めた。</span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"> 里子の支援のために地元のNPOへ1人当たり年間に11000円を渡しているが、子どもの勉学に必要な文房具やバッグや制服などにも、来年には影響を受けて支援金値上げの話が来るのではないだろうか。数千円の値上げですめばいいが、大幅な額になれば日本からの支援の在り方にも影響する。</span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"> </span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"> それでも大変なネパールに関わる意義はこれからもある。激動する社会の中では、ますます協同して暮らし生きることが求められるので、協同組合の原点を再確認することができる。さらには物や金の乏しい中で、生きる原点を確認することができる。</span><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEibKt4h_mhC7pUlD0OCV98K45EBBl1Kl1kA__SLK4Y7-k3b1NN0I3FPdVzOb4RbMESxubS0w4prinehipw8b5Q2c5nCXwuKRsNuap0K_jcRoZoYM_xfhS_sMR7OBINrZdDBVcOiQsQv-o0/s1600/CIMG0003.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="991" data-original-width="1490" height="424" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEibKt4h_mhC7pUlD0OCV98K45EBBl1Kl1kA__SLK4Y7-k3b1NN0I3FPdVzOb4RbMESxubS0w4prinehipw8b5Q2c5nCXwuKRsNuap0K_jcRoZoYM_xfhS_sMR7OBINrZdDBVcOiQsQv-o0/s640/CIMG0003.JPG" width="640" /></a></div>
<span style="color: #222222; font-family: sans-serif;"><span style="font-size: 15.104px;"> 上の写真は、PHECTの幹部の聞き取りをしている場へ、人口約7万人のキルティプル市の市長が来た。</span></span><br />
<span style="color: #222222; font-family: sans-serif;"><span style="font-size: 15.104px;"> 下はカトマンズ市内の土ぼこりをかぶったたくましい街路樹。ネパール人の力強さに重なって私には見えた。</span></span><br />
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<span style="color: #222222; font-family: sans-serif;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEizGc42HrtTHhbsmdqz1eELexYZeZzEJkihCD9jj2cYke2ctqWQ42D7jBcZOsP0mLpVF7n15XvKC5MmLoDZqoxduC2CcVlBix5_F06hONLkE1Szqq7_j8soUsBgDW2dKVZ0FTymlPZ-8qI/s1600/CIMG0029.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEizGc42HrtTHhbsmdqz1eELexYZeZzEJkihCD9jj2cYke2ctqWQ42D7jBcZOsP0mLpVF7n15XvKC5MmLoDZqoxduC2CcVlBix5_F06hONLkE1Szqq7_j8soUsBgDW2dKVZ0FTymlPZ-8qI/s640/CIMG0029.JPG" width="480" /></a></span></div>
<span style="color: #222222; font-family: sans-serif;"><br /></span><span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"></span><br />
<span style="background-color: white; color: #222222; font-family: sans-serif; font-size: 15.104px;"> </span>西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-41600969020059010892018-11-24T15:31:00.001+09:002018-11-24T15:31:52.667+09:00ネパールの旅3 今回のツアーの目的の1つが、この4月から里子になった1人の母親が、夏に自殺したとのことで、理由や里子のその後を知るためであった。カースト制の最下層であるダリットの子どもで、若い夫婦は大きなスワヤンブナート寺院、猿が多いので別名は猿寺院といわれている境内の数か所あるトイレの清掃をし、そのチップで親子4人が暮らしていた。住まいは、トイレの前にある寺の建物の軒下に造った小部屋であった。ダリットの里子支援をお願いしているバラット夫妻の話では、夫がアル中で暴力を妻にふるい、さらには妻の妹にも手を出すなどしたため生きる希望をなくし自殺したとのことであった。<br />
可愛く幼い子ども2人を残しての自殺は、どれほど辛く切ないことだっただろう。きっと何回も迷ったと思う。子どものためにもどうにかして生きていてほしかったが、これが現実である。<br />
小部屋を訪ねると、無精ひげをはやした夫がいた。2人の子どもは遠くの施設に預けているため、里子支援は今年で残念ながら終わりにするしかない。4月に撮った下の写真を渡すと、悲しそうな顔でジッと見つめていた。母親が首をつった木は、そこから見える場所に立っていた。笑顔の消えたであろう2人の子どもを思うと、何ともいたたまれない重い気持ちになって寺を降りた。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCRBVCUgWjW5UXdKgCHXjjRpN1pR_zingZ8WYEroCpoNBASf3X81vhBjkr2Y0V2LfepRXBOrc439HZ_pO5dNxDYgJlKsZgRp9HVGMHo8g5Qcrr_s_OqOMYwD2dmAC4vXwBBgRRo2WW4F0/s1600/CIMG0847+%2528%25E3%2583%2580%25E3%2583%25AA%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%25E3%2581%25AE%25E5%25AE%25B6%25E6%2597%258F%25EF%25BC%2591%2529.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1376" data-original-width="1600" height="550" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCRBVCUgWjW5UXdKgCHXjjRpN1pR_zingZ8WYEroCpoNBASf3X81vhBjkr2Y0V2LfepRXBOrc439HZ_pO5dNxDYgJlKsZgRp9HVGMHo8g5Qcrr_s_OqOMYwD2dmAC4vXwBBgRRo2WW4F0/s640/CIMG0847+%2528%25E3%2583%2580%25E3%2583%25AA%25E3%2583%2583%25E3%2583%2588%25E3%2581%25AE%25E5%25AE%25B6%25E6%2597%258F%25EF%25BC%2591%2529.jpg" width="640" /></a></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-36963815822723813092018-11-23T21:45:00.002+09:002018-11-23T21:45:37.947+09:00ネパールの旅2 チョーバス村からはヒマラヤ山脈を見る事ができ、楽しくいくつものスケッチをすることができた。<br />
次の日にカトマンズに帰り、サーランギの師匠がミニコンサートをしてくれたので楽しいひと時をすごすことができた。サーランギとはヴァイオリンの原型のようなもので、素朴な音色を奏でる。民族楽器には、伝統的な思いが詰まっていて味わいがある。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgd4uTPMstF_idpP0VtgBwrNWBDa67apXjbeL-kL-KLtdHPnG65YhLKg1UzpGe1ET95LcGFn5SCI-HNcpw3G1tw2AGwfEzZTv70QOvJ9vQxDNJ02SuZqjB4pAKz2LPPwTbjNg58ep_Zq8s/s1600/CIMG0002.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1232" data-original-width="1537" height="512" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgd4uTPMstF_idpP0VtgBwrNWBDa67apXjbeL-kL-KLtdHPnG65YhLKg1UzpGe1ET95LcGFn5SCI-HNcpw3G1tw2AGwfEzZTv70QOvJ9vQxDNJ02SuZqjB4pAKz2LPPwTbjNg58ep_Zq8s/s640/CIMG0002.JPG" width="640" /></a></div>
西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-2643871748397106842018-11-23T10:44:00.000+09:002018-11-23T10:44:55.301+09:00ネパールの旅1 14日の深夜に羽田空港国際ターミナルへ6人が集合し、バンコック経由で15日の昼過ぎにネパールの首都カトマンズに予定通り入った。今年の4月以来だから約半年ぶりであった。<br />
市内の銀行で両替をし、夕方からは現地のNPOであるHEENEPの世話役の2人と会って、日本からの里子の支援金と新たに設けたHEENEPの支援金を手渡した。同時に翌朝からのチューバス村視察についてなど相談し、疲れもあって早めに寝た。<br />
16日は早朝にホテルを出て、2台のチャーター車でチョーバス村に入った。今回は里子への文具の手渡しの他に、持参した折り紙とサッカーボールでの交流があり子どもたちに喜んでもらった。他に段ボール箱4本の古着を持参し、里子たちに選んでもらった。<br />
天候が良く村から7000m級の山々を望むことができ、何枚ものスケッチをすることができた。夜は前回と同じ民家で泊めさせてもらい、満天に輝く星空の下で、地酒を飲みつつ村の方たちとネパールと日本の歌で踊り楽しく交流した。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-51637984863756572702018-11-11T17:50:00.002+09:002018-11-11T17:50:59.654+09:0011月の寺子屋 10日の夕方から寺子屋が開催となり、亀有にある寺へ出かけた。前半はゼミ形式の参加者報告で、今回は雑誌「かがり火」に連続対談「そんな生き方あったんや!」を連載している杉原さんからであった。30年近く続くこの雑誌は、地域社会に生きる無名人を取り上げ、全国にいる260人もの支局長も大きく支えている。これまでに連載した8人の紹介を聞くと、やはり人間っていいなと再確認できた。<br />
後半は哲学者内山節さんから、法華経の第14求法者たちが大地の割れ目から出現した、第15如来の寿命の長さについて、岩波書店の本をテキストにしての解説があった。法華経は釈迦が亡くなって400年ほどたってからできた経典で、普通は法華経というと日蓮宗を思い浮かべるが、聖徳太子が大切にしたり曹洞宗などでも重視しているとのこと。経典の現代訳を読んでも、私にはどうもピンとこないことが多々あるが、内山さんの解説がおもしろい。今の日本社会は西洋文化を取り入れ何事も個で成立っているが、仏教は全体が繋がっているとし、これからの日本や世界を考えるうえで大きなヒントにあるとのこと。さらには哲学について、以前は観念論と唯物論との分け方であったが、そんな単純なものでなく、あえて分けるとすれば人間信用を前提にするか、人間不信を前提にするかで、仏教は前者になるとのこと。観念論と唯物論を対比させていた私はギクリとした。<br />
8時からアルコールも入ったいつもの懇親会となり、内山さんとしばし話をさせてもらった。日本の仏教界が、仏教を変化する運動体としてとらえずに衰退している中で、世界の平和をめざしている日本山妙法寺の動きは評価していた。また福島の原発事故による自殺者への寄り添い方について聞くと、とにかく大変お疲れ様でしたと心底から弔うしかないとのことで納得できた。<br />
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14日の夜から22日までネパールへ半年ぶりに飛ぶことにした。私の8人いる里子の中で、4月に会ったある里子の若い母親が自殺したとのことで、詳しい事情を聞くことと、日本の医療生協が20年前から支援しているカトマンズのモデル病院での聞き取りがメインである。西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-74374324470184307672018-10-25T18:04:00.000+09:002018-10-25T18:04:18.704+09:00鹿児島の魅力 3日間と短い時間であったが鹿児島の各地をまわり、あらためていくつかの魅力を見付けた。<br />
第一は、元気な有機農業である。2017年の全国の有機認定事業者は県別でみるとトップが北海道の271戸で、二位が鹿児島の259戸で、勢いは鹿児島が上で近く一位になるそうだ。研修制度を整え若い就農者を支援しているので、いずれそうなるだろう。鹿児島は、桜島からの火山灰が今も降り、土地もそんなに肥えていないので農業の環境としては厳しいだろうが、いろいろな工夫と協力で有機農業という新しい可能性を追求しているから素晴らしい。<br />
第二は、美味しい本格焼酎である。地元の焼酎を1日目もかなり飲んだが、2日の夕食時に有機農家も連携する「地球畑カフェ・草原をわたる船」では、PBの有機栽培米全量使用本格米焼酎「地球畑」が最高だった。同席した生産者に聞くと、お湯6に対し焼酎4で、まずお湯から入れると一番美味しいとのこと。料理の野菜は全てパリパリの有機だし、近海の魚は全部天然物。いくらでも食べて飲むことができ、団欒もはずみ何杯も空にした。飲み放題だったので、最後に少し残った4合ビンをもらって帰った。<br />
第三は、自然の雄大さである。坂本龍馬が新婚旅行に訪ねた高千穂峰や、知覧から特攻機が飛び立つときに目指した開聞岳など、歴史を重ねるとさらに興味深くながめることができる。鹿児島空港で出発まで少し時間があり、ロビーで地球畑の焼酎を飲んだ。気持ちが良くなり、ふとロビーの壁を見ると大きな屋久杉のパネルがあり、横に輪切りが飾ってある。その年輪は2600年なので、日本の歴史が始まる前である。鼻を近づけると我が家の書斎においてある縄文杉の文机と同じ香りがした。横のビデオでは屋久島の映像を流し、杉や焼酎なども詳しく紹介していた。心地良い酔いもあり、ぜひ訪ねてスケッチしたいと思った。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-8992919668367358689.post-77057346260238496802018-10-25T16:34:00.001+09:002018-11-01T22:11:29.508+09:00障がい者の働く作業所と生協コープかごしまの連携 鹿児島での3日目である21日は、生協の谷山店を訪ねて、作業所を運営している麦の目福祉会とコープかごしまとの30年にもわたる連係がメインの視察であった。<br />
「ゆりかごからお葬式・お墓までの安心」をうたう麦の目福祉会では、11ものグループホームの他に10の事業所や子ども支援センター2、保育園2などがあり、200人近い障がい者が暮らしたり働いたりして利用しているそうだ。さらに医療関連にまで事業領域を広げ、今年の8月に福祉生協を設立し、診療所を開設したというので驚く。医療なので医療福祉生協連に加盟するのかと聞けば、そうでなく労働者生産協同組合連合会(ワーカーズ・コープ)とのこと。ここが少し気になった。<br />
コープかごしまからは、産直事業や麦の目との関連について詳しい説明があった。特に印象的だったのは、中山専務スタッフによる話で、目的と手段の区別が大切で、ややもすると店や共同購入の手段に職員や幹部も目はいくが、そもそも生協の目的をあいまいにしたらダメで注意しているとのこと。<br />
経営の規模拡大や収益の向上も大切ではあるが、それらはあくまで手段の1つであり、目的である地域や組合員の豊かな暮らしづくりがメインである。<br />
2021年にはコープかごしまが設立50周年になるとのこと。地域にさらに根差し、麦の目福祉会との連携がさらに発展することだろう。<br />
写真は麦の目と生協との連携事業である移動販売車。イラストも全て利用者さんの作品。<br />
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西村一郎活動日誌http://www.blogger.com/profile/08630016423339504899noreply@blogger.com0