2011-10-25

やっと「協同っていいかも?」を出版


 約2年かけて愛知県は南医療生協を足げく訪ね、やっとのことで「協同っていいかも?」(合同出版 定価1400円)の出版にこぎつけることができた。この間に20回は現地を訪ね、100名近い方から面白い話をいくつも聞かせてもらった。ガンの末期で最後のコンサートを開いた方を、看護師や職員がサポートして成功させたこと、高齢の女性の自主性を大切にして認知症が大きく改善したグループホームなどなど、それらにはいくつもの協同の輪がある。
 南医療生協の50年は、「協同っていいかも?」と組合員や地域へ常に呼びかけ、それに「協同っていいよ!」と実践で応えてきた歴史でもある。誰かにお願いする要求追求でなく、協同を大切にした要求実現の実践と教訓は、地域社会に貢献する協同組合や生協の1つの確かな道を示していると信じている。
 国連が2012年を国際協同組合年と定めたことにより、我が国でも協同組合や生協に関する議論が活発化することだろう。協同組合の原点を問うこの本は、おかげさまで国際協同組合年認定事業に登録させてもらったので、生協運動の普及にもいくらか貢献できることを念じている。