2013-05-21

福島の子どもの絵

 徳間書店から出た『ふくしまの子どもたちが描く あのとき、きょう、みらい』(2011年10月31日)を観た。福島相馬の小学生たちの絵を使い、蟹江杏、佐藤史生編の素敵な本である。
 本にはたくさんの絵がカラーで掲載され、その子の想いなども添えてあるので、どんな気持ちで描いたのかよく分かる。
 その1枚が、本の表紙となった「つなみがくるこうけい」である。描いた男の子は、「つなみで友だちの家とかぼくのおばあちゃんがながされたからつなみがきたこうけいをかきました。つなみでサーフィンしているのは、しょうらいのぼくです」と添えている。
 祖母が犠牲になるほどの被害を受けた憎い津波である。それを大人になったときは、サーフィンで乗り越えてやるという気持ちが凄い。
 こうした子どもが成長し、ぜひ形は違ってもサーフィンで社会の壁を乗り越えていってほしいし、そのために今の私たち大人のすべきことはいくつもあるだろう。

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