2013-05-09

映画「シェーナウの想い」

 パルシステム連合会を訪ねた打ち合わせの後で、会議室にて映画「シェーナウの想い〜自然エネルギー社会を子どもたちに〜」を上映していたので一緒に観させてもらった。ドイツの2500人の小さなシェーナウ市で、チェルノブイリにおける原発事故を受けて、わずか10名の母親が中心となって「原子力のない未来のための親の会」をつくり、協力しあって放射能から身を守る情報を発信するスタンドや、家庭からの意識変革のため節電キャンペーンや節電コンテストもした。
 さらには市と独占的に契約していた電力会社に対し、原発に頼らない電力供給や、エコ電力の利用を申し込むが軽くあしらわれる。怒った母親たちは、それでは自分たちで電力会社を立ち上げようと運動を展開し、いくつもの妨害や困難などを乗りこえて1997年に何と望んだ電力を流し始める。そうした感動的な実話の映像であった。
 上映の後で、一緒に鑑賞していたルポ作家の鎌田慧さんが、ドイツでできたことは日本でもできるとコメントしていた。同感である。やる気もなければ能力もない政治屋や大企業に全てを任せるのでなく、私たちが協力してできることはいくつもある。一人でも多くの方にぜひ観てほしい映画である。

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