2014-11-15

ネパールの旅1

 代表をつとめるネパール子ども基金(NCF Nepal Children’s Fund)のスタディツアーで、4人の仲間と11月6日から12日までネパールを旅してきた。6日の10時35分に成田を出発し、香港からダッカを経由し、ネパールの首都カトマンズに着いたのは、その日の22時25分であった。
 今回の第一の目的は、私の可愛い里子であるサンギッタちゃんの元気な顔を見ることで、今回はこれまで2回の学校訪問だけでなく、実家を訪ねて両親にも会うことにした。
 地元の子ども支援のNPOであるHEENEP(Healthy Education and Environment Nepal)を通して、学校での勉学用品を中心に1年に1万1000円を2008年から支援し、元日本生協連の職員などを中心にして2014年度で26人の子どもを応援している。
 カトマンズの市内から車で30分ほど走った、山すその農村で家族は暮らしている。以前はもっと田舎で生活していたが、内紛などの事情があって田畑を売り払い、都市近くまで出てきたが、土地を購入することができず、父親は日雇いの仕事をしつつ家族を養っている。なお16歳で7年生のサンギッタの下には、6年生と1年生の弟がいる。
 父親の日雇い作業を聞くと、農家などがする田植えや稲刈りなど、何でも頼まれればするが、1日500ルピー(日本円で約430円)の仕事は月に10日ほどとのこと。たまには仕事が多くて母親も同じ日雇いに出かけるが、収入は男の半分である。月にすると5000から6000ルピーとのことで、この中から年間2万ルピーの土地代を払い、いくら物価が安いネパールとはいえ、これで5人が満足に暮らせるわけがない。家族の住む小屋と牛小屋の横に、自分たちで食べる野菜を作っている40坪ほどの畑があった。
 父親の建てた小屋は、土の上に太めの竹で骨組みを作り、それに割った竹と土で壁にし、屋根はビニールを被せてある。水道はなく、電気は隣の家からもらい、裸電球が1個ぶら下がっていた。外から見ると、まるで家畜小屋である。
 それでもサンギッタちゃんの元気な笑顔と、真面目そうな両親が救いであった。ぜひこれからも健やかに育ってほしい。

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