2014-11-22

ネパールの旅4

 7年前の1回目のネパール旅行で、骨董品屋から直径18cmの古めかしいシンギング・ボールを80ドルで買い、時々鳴らしては楽しんでいた。金や銀や銅など7種類の金属でできた大き目の椀で、チベット仏教においても重要な品で、皮の付いた専用の棒で周囲をゆっくりこすると、ウヲーンという共鳴した音が流れてくる。これが精神を安定させる作用があるとのことで、心地良い音色が私も気に入っていた。
 ところが半年ほど前に棚から落ちて割れ、アロンアルファで補修したが、以前のような音色がしなくなっていた。
 そこで今回は、新しいボールを買うつもりで、店にあると品定めをして小さなものを4個購入した。ところが最後に訪ねたルンビニの現地ガイドの話では、シンギング・ボールより大きなフィーリング・ボールがあり、肩こりや膝などの痛みの改善に効果があるという。パタンのホテルの近くに専用の店があるとのことで、膝の痛い私はそこを案内してもらい、生年月日を伝えて写真のような直径28cmの大きな品を300ドルで購入した。
 これを痛む腰や膝や背中などに乗せ、ゴーンと専用の棒で打つと、細かい振動が体内の水分に伝わり健康に役立つとのことであった。ガイドの話では、現地の裕福な家庭では、1個は持っているとのことでもあった。さらには曼荼羅図を見ながらだと、さらに効果が上がるとのことで、こちらは他の店で90ドル出して購入した。
 まだ効果が自覚できるほどではないが、薬などに頼らずに健康を維持できるのであれば安い買い物である。それにしても仏教で使う道具が、こうして家庭の暮らしに役立っているのは興味深い。

0 件のコメント:

コメントを投稿