2015-03-05

子どもの食を考える

 昨日は、東京都生協連主催の「食の現在を考える」連続講座において、「子どもの食を考える」テーマで1時間の話をさせてもらった。WHOの健康の定義である、物理的、精神的、社会的を引用し、食べることによる効果として、肉体の健康だけでなく、頭脳の健康もあれば、地場産を利用することによって地域の健康にもつながることに触れた。子どもの人格を認め、上から目線での指示や禁止を命じるのでなく、子どもの気持ちを大切にして一緒に料理や楽しいコミュニケーションを展開することである。それらについて以前の調査したデータを使い、子どもたちは片付けよりも調理をしたがっていることや、食卓では親に明るい会話を求めていることなどを説明した。
 国連子どもの権利委員会が、これまでに3回も日本政府へ勧告しているように、我が国は過度のストレスが子どもに悪影響し、毎年のように自殺や17万人もの不登校につながっている。こうした過度のストレスが、400種類で100兆個もある腸内フローラ(細菌の花畑)にダメージを与え、不健康につながっている。
 子どもの食を通して大人の食も考えなくてはならないし、さらには家族や地域社会や生協の在り方にも深くつながっている。
 その後に、豊島子どもWAKUWAKUネットワーク代表の方から、実践している「子ども食堂の作り方」の報告があった。
 参加者の約50名は、ワークショップで10のグループに分かれて意見交換し、子どもの食の現状をふまえて今後の改善について話し合った。2時間半ほどであったが、女性を中心にして真剣に話し合う姿が印象的であった。

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