2015-04-07

南医療生協の「よってって横丁」オープンまつり

 4月4日に名古屋の南大高駅前で、南医療生協「よってって横丁」オープンまつりがあり、招待を受けて竣工式に出席させてもらった。2011年に完成した7階建ての病院と、駅の間の広い敷地に、8階建てのりっぱなビルが完成していて驚いた。
 2011年の秋に出版させてもらった単行本『協同っていいかも』(合同出版)を仕上げるため、2年半ほどかけて毎月のように訪ねては、いつも1週間ほど滞在していろいろな方からの取材をさせてもらった。組合員がその地域に欲しい医療や介護の施設づくりに関わり、土地、建物、職員、利用者、資金まで主体的に集め、その間にいくつものドラマがあり、いつもワクワクしつつ訪ねたものだ。
 式典の会場では、何人もの懐かしい方に会って挨拶することができた。2時からの式典の後で、横丁の案内をしてもらった。各フロアは、下記である。
 1階:在宅診療所、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、指定居宅介護支援事業
   所、デイケア、小規模多機能ホーム、自習室、レストラン、駐輪所
 2階:メンタルクリニック、えきまえ歯科、こころはり・きゅう院、広場、レストラン
 3~4階:在宅型有料老人ホーム
 5~8階:サービス付き高齢者住宅
 敷地面積2600㎡、延べ床面積8691㎡もある巨大な建物である。毎月の「10万人集会」を3年近く積み上げ、「南医療生協の地域包括ケアの先取りが生み出した」が横丁のキャッチコピーである。施設を見学すると、廊下に作品を掲示するフックとレールの設置、無料の子ども向け自習室、地元の杉板の使用など、組合員の声の反映を観ることができた。歯科は予防に力点を置き、食事や暮らしとの関連からアドバイスするというから凄い。
 書かせてもらった本関連の嬉しい話も聞くことができた。4月21日にこの横丁などについて、テレビ「ガイアの夜明け」で放映する予定で撮影している。ところがなぜこんな凄いことが実現できたのかディレクターは理解できずに困っていたところ、「協同っていいかも」を読んで納得したとのこと。また韓国から来る視察団は、必ず翻訳本を詳しく読んでくるので、鋭い質問をいつも受けるとのことであった。そうしたこともあり、「ぜひ第二弾の本を創りたい」とのことであったので、ぜひよろしくと返答しておいた。1年後あたりがまた楽しみである。
 夜は式に参加した富山医療生協や新潟医療生協などの方たちと一緒に、南医療生協の幹部の皆さんと楽しく懇親をさせてもらった。純米大吟醸のこれまでになく美味しいお酒が五臓六腑にしみわたり、思い出の1ページとなった。

0 件のコメント:

コメントを投稿