2015-05-01

被災地での「愛とヒューマンのコンサート」

 4月27日早朝から30日の夜にかけ、福島と宮城での14カ所において被災者に少しでも元気になってもらう「愛とヒューマンのコンサート」があり同行させてもらった。
 「広い河の岸辺」の訳者として話題の人にもなっているケーナの八木倫明(やぎりん)さんとアルパの高橋咲子さん、それにソプラノ歌手の大前恵子さんを中心に、企画者の今野強夫妻、運転の近藤裕隆さん、それに川越市の市民団体「自立の家」から桑野夫妻を中心に4名、カメラ担当、それに私の総勢12名が3台の車に分乗し、楽器や支援物資などを乗せて忙しく移動した。
 27日は、10時30分から福島市で飯館中学の音楽室を皮切りにし、蓬莱学習センターや飯坂温泉ケアセンターでは福島医療生協主催、28日は石巻へ入り、貞山小学校、3つの仮設住宅の集会所、29日は気仙沼へ入り、幼稚園もある教会、復興住宅のコミュニティセンター、2つの仮設住宅、30日は再び石巻へ入り、介護施設、仮設住宅、日赤病院において「コーヒールンバ」や「コンドルは飛んでいく」などの他に、「浜辺の歌」や「芭蕉布」もあれば、皆で歌う「広い河の岸辺」や「斉太郎節」など、それぞれ1時間ほど演奏や歌の楽しいプレゼントがあった。
 強行軍で会場では看板や椅子などのセットをし、コンサートが終わると片付けて次の会場へ急ぐ繰り返しであった。それでも曲に合わせて体を静かにゆらし、目頭を押さえる女性もいれば、斉太郎節に合わせて車椅子で両手を上げて踊る高齢者もいて、音楽の力を再確認することができた。
 また石巻市の雄勝では、古い木造の旅館だが生きたウニを7個も冷酒と一緒にいただき、お礼に生臭坊主として大きな仏壇に読経させてもらった。また気仙沼では泊めてもらった支援者のお宅から、水墨画のような入り江の対岸にある大島からの日の出を、何羽ものウグイスの鳴き声を聞きつつしばし
眺めることができた。29日は66歳の誕生日でもあり、これまでにないプレゼントとなった。

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