2015-06-03

『協同の力でいのち輝けー医療生協・復興支援◎地域まるごと健康づくり』を出版

 東日本大震災の復興支援本シリーズで6冊目となる『協同の力でいのち輝けー医療生協・復興支援◎地域まるごと健康づくり』(合同出版 定価1400円)を、やっとのことで出版させてもらった。今回は、福島県内にある5つの医療生協を舞台にし、被災者だけでなく地域に暮らす高齢者などを含め、まさに地域まるごと健康づくりの実践をひろった。
 小名浜公害からの健康を守る取り組みの浜通り医療生協、核害のまちに生きると頑張っている郡山医療生協、空間放射線量のまだ高い福島市で健康づくりを進める福島医療生協ときらり健康生協、そして線量は他に比べれば低いが地道に活動する会津医療生協である。形は異なっても、協同を大切に創意工夫した活動がいくつもあり、ここでもワクワクしつつ取材を進めさせてもらった。
 福島における地域まるごと健康づくりの記録としてもこの本は意味があるし、全国の仲間にも普及して、こうした取り組みがさらに拡がることに少しでも貢献できれば幸いである。そうした流れが、健康を守る主体が国民一人ひとりにあるとする健康民権運動にもつながっていく。
 この復興支援シリーズの7冊目として、音楽をテーマにすることで、すでに3月から「愛とヒューマンのコンサート」を中心にして取材に入っている。過日に宮古市を訪ねたとき、再開した三陸鉄道をテーマにした本ができないかと関係者からの声もいただいた。
 市販の本で販売に応じていくばくかの印税は入ってくるが、自腹の取材費をとうてい賄うことはできず、持ち出しがずっと続いている。「次こそベストセラーになって」と思うのだが、いつも「獲らぬ狸の皮算用」である。それでもお金には替え難い得るものがあり、これからも私は本創りをするつもりである。

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