2015-08-09

韓国料理にみる文化レベルの高さ

 3泊4日という短い韓国の旅であったが、今回も美味しい料理やお酒を楽しむことができた。
韓国料理を代表する1つがキムチである。それも日本で一般的な白菜だけでなく、たくさんの種類があるし、訪ねる時期によってもいろいろな種類を味わうことができる。今回は、ゴマの葉のキムチをはじめて食べた。日本ではゴマを昔から食用するが、葉を食べることはあまりない。ゴマと同じく健康に効くとのことで、何枚もいただいた。ゴマの葉は、他にはゆがいて味噌などの好みのタレに付けて食べており、これも美味しかった。葉でも捨てずに食べることは、物を大切にする意味からも優れた食文化といえるだろう。食糧不足がいずれくる日本においても、もっと謙虚に韓国の食文化から学ぶ必要がありそうだ。
 ゴマといえば、これも初めて食べた黒ゴマのおかゆも美味しかった。黒ゴマをすりつぶし、もち米の粉と一緒に煮たもので、簡単に日本でもできそうだ。
 私のような酒好きには、韓国のマッコリも魅力である。発酵酒であるマッコリにもいろいろあって、市販している商品をいくつか飲み比べたが、微妙に異なっておもしろい。今回は、陶器に入った栗のマッコリを料理店で飲ませてもらった。少し黄色のドロッとした汁で、普通のマッコリよりも甘くて口当たりが良く、キムチを食べつつぐいぐいと飲むことができた。
 こうした料理やお酒と同時に、宴会における韓国の方の楽しい場づくりも素晴らしい。6日の夜は晩餐会があり、食事の後はマッコリやビールなどを飲みつつ、韓国の舞踊や民謡などを楽しみ、続いては皆がお待ちかねのカラオケタイムである。1人がマイクを手に歌い出すと、仲間が周りに集まって輪になりリズムに合わせて踊ったりする。私が歌ったときも、10人ほどの女性たちが手を大きく振りながら近くで踊ってくれた。1人ひとりが、それは素敵な笑顔であった。
 政治レベルで韓国と日本の間に残念ながらギクシャクはあるが、私にできる草の根レベルでの交流は、ぜひこれからも続けていきたい

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