2015-12-23

2015年ネパールの旅④

 8年前から勉学支援している10年生のサンギッタちゃんは、昨年同様に元気で安心した。震災で竹を組んだ小屋が壊れ、横に同じく竹で骨組みを作り、壁には割った竹に内側から泥を塗りつけていた。床は土のままで、屋根の半分は6月に寄贈したトタン16枚を乗せていたが、後の半分は薄いビニールシートの上にワラを乗せただけで、野ネズミが食べるとそこから雨漏りがして困ると母親が話していた。6月にネパールの支援団体HEENEPへ50万円送ったが、全体の里子は私の支援以外も含めると31人いて、全ての家で分けると16枚になったので仕方がない。残りの半分用にもトタン16枚を購入して運ぶように,NPOの友人に25000Nps(約29000円)を後で渡して頼んだ。
 父親に聞くと、新しく小屋を建てるための竹やワラなどの購入費は約8万Nps(93000円)で、作業は全て自分の手で2週間かかったとのことであった。日当が500Nps(約580円)の仕事も毎日あるわけでなく、子ども3人を含めた家族5人が食べるだけで精一杯だろうから、この費用をねん出するのも大変だったことだろう。
 サンギッタちゃんは、後2年で卒業となる。将来の夢についてたずねたが、残念ながら今はまだないとのこと。実際に職がなく、大卒でも海外への出稼ぎが多い国であり、夢がないのは残念だけどネパールの現状からすれば仕方がない側面もある。
 どんなに貧しくとも、家族で助け合ってつつましく生きている。人間や家族の強さをここでも見ることができ嬉しかった。
 
 ボランティアをはじめるにあたり、関心を持って現実を見てまず興味を持ち、大変だとか慈悲の気持ちで、自分にできることを何かしようと功徳させてもらうことと同時に、相手から何か学ぶことがあることを知ると、より有意義で活動を継続することができる。

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