2016-03-19

詩人の新井竹子さんに会って

 3月11日に坂戸市の今野宅に1泊させてもらい、翌日の10時から近くに住む詩人の新井竹子さん宅を訪ねた。発刊したばかりの「愛とヒューマンのコンサート」の書評を、いちはやく書いてくれた。以下はその一部であり、著者としてとても嬉しかった。
 「この本には、なんとたくさんのことが詰め込まれていることか。しかし、それは「民主主義とは何だ。これだ」に見事に統一されている。
 たくさんの人びとが登場するが、だれもだれもがこうありたいと思うような人間のあり方を見せてくれている。だから、読んだ人の心も清められる。この本がこの今の日本社会の中に誕生したというのは大きな励ましである。(略)」
 こんな素敵な書評を書いてくれるのは、いったいどんな方かと期待して訪ねた。期待以上の凄い女性だった。ろう学校に35年勤め、自宅を子どものための文庫として開放し、短歌や詩なども創作し、81歳の今もお元気である。
 以前に詩集「あいうえお」を読まさせてもらい、聾唖者に寄り添う者の目線で簡潔に描くいくつかの詩に驚いた。教科書に載っていることも納得できる。本人に聞くと詩の前に短歌があり、詩は短歌を連ねているとのこと。道理で切れのよい言葉が並んでいる。
 いくつかの著書をいただいた。「オアシスになれ!!学校ーろう学校教諭35年を終えて」は、1990年に出した115頁の冊子で、新井さんの思いがぎっしりと詰まっている。ろう学校をオアシスにしたいとの願いだが、それは同時に全ての学校にあてはまると話していた。
 短歌や詩に私ももっと触れたい。

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