2016-10-18

飯舘村の村長選を終えて

 10月16日に投票となった飯舘村の村長選は、挑戦した元村議の佐藤八郎さんに600票ほどの差をつけて現職が当選した。国や村は年間20ミリ・シーベルトで問題がないとし、来年の4月に長泥区以外の居住規制を解除する。しかし、現地のモニタリングでは、毎時0.5から2.0マイクロ・シーベルトを示し、とても人間が帰って安心して健康に暮らすことができる環境ではない。このまま推移すれば、国際法や国内法でも1ミリ・シーベルトとしているのに、20ミリ・シーベルト受忍論が福島にならって日本中に適応されかねない。また昨年から飯舘村ではじめた除染ゴミの焼却は、出た灰を固形化して資材にし、いずれ全国の公共施設などで使う準備をしはじめている。こうした動きは飯舘村だけへの影響にとどまらず、日本人全体に大きく関わる。
 そこで6日の告示前の4日から私はボランティアで現地に入り、佐藤候補の応援を17日までしてきた。
 負けたとはいえ八郎さんは、1542票も獲得し、これは3年前の村議選の約3倍である。また支持者の中には、来年の村議選に立候補して、暴走する村長の姿勢を厳しく追及すると語ってくれた方が2人もいて嬉しかった。道理と社会正義に沿った取り組みは、いつかはきっと大きな輪になると私は信じている。

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