2016-11-28

ふる里を追われた人たち1 11月の福島訪問記

 11月22日から26日まで福島へ入った。22日の早朝に福島沖を震源とする強い地震があり、前泊した埼玉から車で出発する直前で動揺した。もしも3・11のような被害が出ているのであれば、福島へ入るわけにもいかない。また住んでいる取手市の町内会の防災会会長を私はしているので、もし避難準備情報でも出ているのであればすぐに帰宅しなくてはならない。幸いなのことに福島も取手も大きな被害はないとのことで、予定通り福島へ入った。ただし、車内のラジオからは、津波の発生や福島第二原発の冷却水装置が止まったとのニュースが流れて心配が続いた。
 22、3日は「愛とヒューマンのコンサート」で、三味線の五錦雄吾さんと今野夫妻たちと共に、初日は飯舘村国見台と伊達東や浪江町笹谷、二日目は旧飯野小、川俣のデイケア施設などをまわった。
 震災から丸5年と8カ月が過ぎ、仮設住宅を支援で訪れる人はかなり減っている。また小さな国見台や旧飯野小の仮設住宅では、そもそもこうした音楽による支援があまりなくて喜んでくれた。
三味線は、津軽じょんがら節やよされ節もあれば、斎太郎節や会津磐梯山や炭坑節もあった。30年も民謡を歌っている女性が、体全体を心地良く揺らしながら素敵なのどを披露してくれ、皆で手拍子もした。
 雄吾さんの得意な都々逸では、「松茸や 焼いて食おうか 煮て食べましょか 生じゃお腹がふくれます」もあって、女性を含め大きな笑い声があがった。
 ふる里を追われた人たちが、今も仮設住宅で助け合って暮らしている。
 

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