2017-01-09

「世界の平和」を求め続ける日本山妙法寺を訪ねて

 友人の誘いで8,9日と、千葉鴨川の日蓮宗総本山清澄寺の境内にある日本山妙法寺の33回忌報恩会に参加させてもらった。「時が来た!」と世界平和大行進を呼びかけた藤井日達さんの法要である。といっても信者でもなし、アメリカやネパールなど世界の各地で、不合理に直面しつつも熱心に祈っている上人たちが集まるというので、ぜひ交流したいと思い出かけた。それも駐車場の係りとしての参加で、生憎の天気予報で雨合羽をもっていった。
 8日の午後3時からの駐車場は、氷雨だけでなく強い風の中で無線を使っての交通整理で手がかじかんだ。夜に宿坊での食事の場でお酒を飲み、ネパールやスリランカから来ている人たちと交流した。
 大部屋で寝てから翌朝は6時に起きて準備し、8時からまた合羽を着て氷雨と北風の中交通整理にあたった。400人ほどがそれぞれ車で来るし、境内の狭い1本の道路を往復するしかなく、8人の車係りが要所に立って15時半まで凍えつつ采配を振るった。どうにか交通事故もなく無事に終えてほっとした。
 日本山の素晴らしさをいくつも学ぶことができた。日蓮から出発し、ただ世界の平和のみを願っているため、その目的を共有するのであれば他の仏教はもとより、キリスト教の信者でも行動を共にすることができる。福島の南相馬のある若い住職も来ていて、被災者に寄り添って取り組んでいることも聞いたし、沖縄の基地問題の最前線から来ている若い女性などにも会った。時間がなく名刺交換し、後日に訪ねる約束をして別れた。宗教の概念を変えなくてならないほどの実践である。同じ駐車場要因だったある男性の信者さんは、タイでミャンマー国境付近に暮らし、ある少数民族の地雷予防教育のボランティアで16年もたずさわっている。「世界のため」であるが特別に肩肘をはらず、自分にできる範囲でコツコツと全国の各地で頑張っている姿が清々しく印象的であった。
 はびこるお金優先の価値観でなく、自らの信念にこだわって生きている素敵な方たちが各地にいることがわかり、2日の疲れもすぐになくなった。

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