2017-03-12

福島を忘れない3・11反原発取手駅前行動で報告

 7年目の3・11がやって来た。政府やマスコミは、原発事故はすでに収束し、2020年のオリンピックやパラリンピックを過剰に宣伝しているが、被災地ではそれどころでない。憲法で保障された居住権や幸福追求権などが、ないがしろにされている被災者は多い。
 そうした被災者に少しでも寄り添うことを目的に、取手市でも有志が動き、いつも金曜日の行動だが、今回は翌日の3・11にあわせて開催し、毎週金曜日の行動で今回が142回目になるとのことだから凄い。
 駅前の小さな広場に100人ほど集まり、オープニングはトランペットの高い音であった。主催者の挨拶の後に各界からの報告があり、依頼を受けていた私は以下の2点に触れた。
 第一に危険な除染ゴミの焼却で、完全に放射能を除去することができずに空中に拡散させている。原子力規制委員会が発表しているように、福島以外においても、茨城や東京などの水道水で微量ながらセシウム137が検出されている原因の1つと考えられる。さらに飯館村の巨大な焼却炉の2台のうちの1台では、焼却灰を整形化して全国の公共施設で使用しようとしている実態に触れた。
 第二は、除染労働者の現状である。外国人をだまして使っていることは新聞報道にもあったが、それだけではない。先月に南相馬の障がい者支援をしている人から聞いた話では、1人当たり1日働かせると6000円ほどのピンハネができるので、何と障がい者までどこからか集めてきている。ところが除染作業は集団でするものだから、すぐに障がい者は外され、同時に寮も追い出されるからホームレスになっている。
 こうした実態に触れ、福島は決して終わっていないことを報告させてもらった。
 後で2人から、「どんな本を出していますか」と聞かれて、1冊持っていたので買ってもらい、他は名刺を渡して本屋かインターネットで調べるように説明させてもらった

 

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