2017-06-22

子ども被災者支援法制定から5年

20日の午後に、参議院会館講堂において、2012年にできたこの議員立法の法律の今を問う国際環境NGO「FoE Japan」の主催集会があり参加した。被災した子どもに寄り添って検査や保養などをうたっている画期的な内容だが、避難者からは「塩漬け、棚ざらし、骨抜きの5年間」との指摘もあるほど期待した効果が出ていない。

 なぜ骨抜きになったのか話題になり、川田龍平議員から①議員立法であり、政府が提案した法律でないため責任をもって政府は取り組んでいない、②政権交代の2点との説明があった。おかしな話である。できた経過は別にして、施行した法律に沿った実施が政府に求められているのに、それをサボタージュしている。
 避難者の現状について、「避難の協同センター事務局長」のパルコープ連合会の瀬戸さんから絶壁に追い詰められている事例報告があった。特に経済的にもきつい母子家庭は深刻で、手持ちが3万円しかなく、住宅保障もなくなって路頭に迷っている深刻な話などもあった。被災者支援が貧困対策にもなっている。
 被災者に寄り添っている数少ない医師の1人である崎山さんからは、すでに191人と罹患統計より数十倍の高さで福島県民調査で甲状腺癌の子どもが発生しているのに、県民調査委員会ではまだ「放射線の影響とは考えにくい」としていると強く批判していた。
 残念ながらこれが現状である。それでも諦めずにできるところから被災者のプラスになるようにしていきたい。まだ0.15μSv/hもある取手市で暮らす私の可愛い4人の孫のためにも。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿