2017-10-27

全身で歌う障がいをもった人たち 南相馬市の健康福祉まつり

 10月20日から南相馬市に入り、今回はNPO「あさがお」の運営するデイサービス施設「ともに」の休憩室を借りて宿泊することにした。作業所「あさがお」に理事長を訪ねると、埼玉から2人の若い女性が同じく支援に来ていて少し懇談した。毎月のように埼玉から1泊2日で訪ね、「あさがお」で障がい者の作った豆腐や豆乳などを仕入れて埼玉の知人などに販売しているから凄い。もっとも往復の時間と経費を節約するため、いつも常磐道を使っている。そのため空間線量がまだ5μSv/h前後と、国際基準の約50倍も高い汚染地域を何回も通過しているので私は心配である。時間と費用は少しかかるが、郡山か福島経由で南相馬へ入ってほしいものだが。
 21日は9時半から3時半まで、原町の施設や周辺の広場を使い健康福祉まつりがあり、私は「あさがお」の手伝いをしつつ祭りを楽しんだ。出し物の1つが、さぽーとセンターぴあの利用者約30人による「とっておきの音楽祭」であった。あいにく台風21号の影響で雨がずっと降り、屋外の予定が急きょ屋内のホールになった。車椅子の3人を含めた障がい者たちが、「365日の紙飛行機」「フォーチェンクッキー」「みんなちがってみんないい」「虹をかけよう」を、ボランティアのギターやピアノ演奏をバックにして元気に歌ってくれた。声を十分に出せない人は、リズムに合わせて指先や体全体を動かして音楽を楽しんでいた。
 冷たい雨に濡れた体であったが、とっておきの音楽を聴き、体の芯底からほんのりと温かくなってきた。

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