11月12日の10時から18時30分まで、都内で「世界の核災害に関する研究成果報告会」があり、それも無料でそれぞれ第一線での研究者12人の報告とあり参加した。テーマは下記と多彩で100人ほどと一緒に最後まで聞いた。
①ウラル核惨事、ウィンズケール火災事故、ウラジオストク原潜臨界事故の顛末
②マーシャル諸島米核実験の「その後」
③仏領ポリネシアでのフランス核実験と公式報告に観る放射能汚染・被ばく状況
④セミパラチンスク住民の核実験に対する認識について
⑤核被害者への援護制度
⑥ABCCと米原子力委員会の被爆者調査
⑦放射線の継世代(遺伝的)影響研究の現状と問題点
⑧事故31年、チェルノブイリ高濃度汚染地域の内部被ばく
⑨誰がどうやって事故を収束したか?~チェルノブイリ・東海村・福島の現場で~
⑩英国の核災害時緊急事態対応体制から学ぶ
⑪米国の核廃棄物問題の現状
⑫台湾の原子力政策の転換過程~「フクシマ・エフェクト」はどう作用したのか
途中に休憩はあったが、堅い話をこれだけ聞いているとさすがに疲れた。それも決して楽しい話ではない。それでも考えさせられる有意義な内容がいくつもあった。
ある人が核文化は、「否定し嘘をつき機密にする」ことと解説しているそうだ。まさに福島でも同じである。アメリカにおける核廃棄物の処理は、広い国土もあってか日本よりもずさんとのこと。それにしても健康や環境などへの被害は拡がり、いずれ手に負えなくなる。福島の事故から学び、台湾では建設中の原発を止め、脱原発の国政に舵をきった。それは喜ばしいことだが、わが日本では何も事故から学ばずに再稼働や輸出を進めている。いったいこの国はどうなっていくのだろうか。
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