2018-02-05

2月の寺子屋

 2月3日(土)17時からの寺子屋に参加し、パワーポイントを使って「東日本大震災を生きる障がい者2 福島県南相馬市編」として1時間報告させてもらい、その後で30分ほど約30人の参加者と意見交換をした。1月報告の岩手・宮城の続編だが、今回は放射能汚染下での取り組みで、時間がたっても解決の目途がたたない惨禍での頑張りでもある。そうした中で全国からの支援者が、行政と協力していち早く障がい者の実態調査をして現状を把握し、そして缶バッジの仕事おこしでいくつもの作業所の運営に協力して工賃確保にも貢献してきた。
 南相馬での事例を通し、①障がい者の日常の生活と仕事の大切さ、②仕事に人を合わせる→人に仕事を合わせる、③矛盾の中でも生きる、④答えがない=いくつもの答えがある、⑤南相馬市での人災や天災は、形を変えて全国でもおこる可能性があるとまとめさせてもらった。
 内山節さんからは、地域の歴史から復興を考えることも大切とのコメントをもらった。
 10分の休憩の後は内山さんの連続講座で、1月に配布した「仏教史についてのメモ」と原始経典に関する本のコピーなどを使って1時間ほどの話があった。仏教を大別するときに、大乗仏教と小乗仏教があることは知っていたが、ここではそれぞれの教義にこだわる教団仏教と、各地の庶民の求めに応じて自由に変化していく庶民仏教があるとし、後者についても具体的に解説してくれるので、仏教の全体像を理解することができそれは面白い。日本古来の自然崇拝と、仏典が来る前から渡来していたであろう人を通しての仏の教えが融合し、日本独自の仏教の発展を繰り返してきたという。仏教を通して社会や自らの精神構造などを考える上で、新しい目線が見付かって楽しい。
 8時半からは、参加者が持ち寄ったつまみや飲み物で楽しく懇談した。

 *下の写真は、元気に歌い踊る南相馬「えんどう豆」のみなさん
 
         

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