2018-03-11

有機でひらこう!子どもの未来 -全国有機農業の集い2018in東京

 3月9日(金)の午後から10日(土)の夕方まで、都内の国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、日本有機農業研究会が主催し、「有機でひらこう!子どもの未来 -全国有機農業の集い2018in東京」があり両日参加した。
 呼び掛け文には、「有機農業は、環境を守りながら、生産者と消費者が一緒になって、『いのちの糧』を育む支え合いの農業です。子ども世代へ、今以上の負の遺産をのこすことのないように、私たちに何ができるのか、明日の行動を考えませんか」とあった。まずドキュメンタリー映画「遺伝子組み換えルーレットーー私たちの生命のギャンブル」が上映された。アメリカで遺伝子組み換え(GM)の大豆やトウモロコシなどが大量に出回り、その結果、多くの人々にアレルギー、自閉症、不妊、出生障がいなどの慢性疾患が急増しているとして、各地の医師などが登場して警鐘乱打していた。全体的に貴重な内容であるが、GM食品が人の腸に穴を開けると断定するなど過剰宣伝も一部にあった。
 続く講演では、「食卓の危機ー遺伝子組み換え食品の現状」として市民バイオテクノロジー代表の天笠啓祐さんから1時間の貴重な話があった。モンサント社に代表される多国籍企業の利益のため、日本を含めて世界中の種子が独占されつつある。企業は農薬とセットにしてさらなる利益を追求し、遺伝子組み換えやゲノム編集の技術を駆使し、それは食料支配戦略に通じる。こうした結果、人体や自然環境に多大の害をもたらしているが、日本の政府を含めて国民の健康でなく企業の利益を守っている。
 夕食は懇親を兼ねてセンター内のレストランで、各地の有機生産者の作物を料理してもらい飲み食いした。ホウレン草のおひたし、スティック状の大根、おにぎり、茹でたじゃがいも、ゴボウとレンコンの空揚げ、生レタス、豚肉の角煮、生ハムなどが、大皿に山盛りになって並んでいる。飲み物は、生ビール、ワイン、純米酒などがあり、それぞれ自由に利用できた。どれも有機だから味がしっかりしていて、美味しくいただいた。2時間で満腹になり、まだ1升ビンに貴重なお酒が残っていたので、500ミリのペットボトルに移し替えて後の車座分散会でも飲ませてもらった。
 10日は午前中にワークショップで若い生産者と意見交換し、午後は6人の実践報告を聞いた。全国各地で有機農法に関わり、農作物だけでなく地域の文化や自然や人々の健康を守っている素敵な姿に触れることができた。

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