2018-03-12

フクシマを忘れない 3・11 STOP原発茨城県南総行動in取手

 東日本大震災から8年目となった昨日、取手の駅前にある広場で、「フクシマを忘れない 3・11 STOP原発茨城県南総行動in取手」があり、約100人ほどの市民と一緒に参加した。
 1:30に勇壮な太鼓で幕開けとなり、実行委員会の代表が挨拶した後で私は、「東電福島事故と被災地のその後ー知られざる真相を語るー」とのタイトルで15分間マイクを握った。
 冒頭に「福島の震災は決して終わっていません」と強調し、以下の点に触れた。
 ①避難者はまだ全国で7万3349人もいるし、さらにカウントされない方々も少なくない。その中で震災関連死は全国3647人で、特に福島では津波で亡くなった1848人をこえる2202人にもなっている。さらに震災関連自殺は、全体で166人いて、その半分の87人が福島で、仮設住宅や支援の廃止などとの関連で今後増えることが心配である。
 ②事故を起こした2号機からは、損傷した核燃料のデブリが宙ぶらりんになって高い放射線を今も放出し続けている。
 ③被災地では、除染したゴミを入れた1トンのフレコンバックが1650万個も並び、それに3兆円もかけている。除染ゴミの約7割をしめる土や砂は、防潮堤などの内部に埋める実証実験をはじめ、3割の草木などは各地で焼却している。その中でも飯舘村の1つの大焼却炉では、できた灰を建築資材に加工する施設を併設し、いずれ全国の公共施設で使う予定である。
 ④そもそも今回の原発事故には、いくつもの闇がある。どれも水素爆発とのことだが、1号機は白い煙が左右に流れるのに対し、3号機は上空に向かい黒い煙が舞い上がり、それも国内の映像では3回の爆発音が全て消されている。また1000年に1回の大津波が原因とのことだが、津波の前に地震で内部に多数の損傷が発生している。津波のせいにすると、後1000年はおこらないだろうとの印象を与えるが、地震だとするといつ起こるか分からないので東電や政府にとっては都合が悪い。
 ⑤取手市の空間線量は今、0.05μSv/hから0.11μSv/hであり、政府のいんちきな除染基準である0.23μSv/hより少ないので安心している人もいるが、決して安全ではない。国際基準でもある年間1mμSvは、時間に換算すると約0.1μSvとなるが、これは内部被曝と外部被曝の合計であり、ドイツなどでは半々としているので外部被曝の基準となる空間線量は0.1÷2で0.05μSv/hとなる。
 時間がもっとあれば原発の背景や目的などにも触れたかったが、スケジュールに沿って15分で終えた。
 県議などの話の後はバンド演奏などもあり、まだ風は寒かったが集会は熱気に包まれていた。

 

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