2018-04-04

2018ネパール・スタディ・ツアー1 元気な子どもたち

 3月27日から4月4日まで、今度中2になる孫娘を含め8人で今年のネパールスタディツアーをしてきた。
 今回の旅では、以下のことが私にとっての目的であった。
 ①11年間支援してきたサンギッタちゃんが、この春に無事12年生を卒業するので、新しい里子2人を紹介してもらい決める。
 ②材料費を提供させてもらったチョーバス村の水供給施設の完成を確認する。
 ③カースト制の最下層の独自子ども支援で、昨年決めた3人の子どもに会う。
 ④これらの里子支援をしている現地の2つの市民団体との打ち合わせをする。
 ⑤こうした取り組みを13歳の孫娘にも触れてもらい、社会を考える1つにしてもらう。
 
 いろいろと工夫して私は、2つの市民団体を通してこの春から計8人の子どもをサポートすることになった。2つの団体にそれぞれ75万円の基金を積み、銀行に預けて年利が10%と12%もあり、所得税は10%かかるが、受け取る金利がどちらも約7万円にもなる。児童の1年間の勉学費は、服や靴などを含めても約7000円であり、これだけの金利でかなりの里子を支援することができる。多くの里親は、年間1万1000円で支援を継続しているが、私は自らに何かあったときにでも里子や市民団体に迷惑をかけたくないので基金にさせてもらっている。
 カトマンズから車で30分ほどのキルティプル市郊外にある山村では、2人の少女の里子ができた。はげ山で湧水もなく、雨水だけで荒れた畑において育つのはトウモロコシと少しの野菜。それも育ちが悪く、狭い畑で自給できるのは家族の数か月分だけ。後は平地の大きな農家の手伝いで日当が300ルピー(約300円)や、家造りのレンガ運びなどで500ルピーなどの収入を使って必要な食費などにしている。それも雨が降ると仕事はなく、月収にすればせいぜい5000ルピーほどだろう。これではいくら物価が安くても、4人や6人の家族を養うのは大変である。ある子の家では、水も電気もまったくなかった。小屋の中に台所らしき場がないので母親に聞くと、外にある薪を積んだトタン屋根の下に、鍋が2つ転がっていた。一段下の場にあるブロック積みの小さなトイレには、ドアはなかった。
 そんな中でも子どもたちは、瞳をキラキラさせながら元気いっぱい暮らしていた。

 

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